バドミントンは、時速400キロを超えるシャトルを追いかけ、コート内を激しく駆け回る非常にハードなスポーツです。そんな過酷な運動の中でも、プロのトッププレーヤーたちの髪型が崩れず、常に清潔感を保っている理由が気になったことはありませんか。
前髪が目に入ってしまったり、結んだ髪が緩んでプレーに集中できなかったりするのは、多くのプレーヤーにとって共通の悩みです。バドミントン選手の髪型が崩れないセット法を知ることで、視界をクリアに保ち、最後まで全力でシャトルを追えるようになります。
この記事では、激しいラリーやジャンプでも乱れないバドミントン選手流のヘアセット術を詳しく解説します。おすすめのスタイリング剤から具体的な手順まで、今日から試せるテクニックが満載ですので、ぜひ参考にしてください。
バドミントン選手の髪型が崩れないセット法の極意

バドミントンの試合では、急激なストップやダッシュ、そして高い打点からのジャンピングスマッシュなど、頭部への衝撃が絶え間なく続きます。髪型をキープすることは、単なる見た目の問題ではなく、パフォーマンスに直結する重要な要素です。
視界をクリアに保つための「固定」の重要性
バドミントンにおいて最も避けたいのは、動くたびに髪が顔にかかり、シャトルを見失ってしまうことです。特に前髪やサイドの髪が少しでも視界に入ると、反応速度がコンマ数秒遅れてしまい、ミスの原因になります。
そのため、バドミントン選手の多くは、前髪を完全にアップにするか、あるいは強力に固定して「絶対に動かない状態」を作っています。しっかりとしたホールド力のあるセットを行うことで、髪を気にするストレスから解放され、シャトルへの集中力を最大限に高めることができるのです。
激しいラリーが続く中では、一度崩れた髪を直す余裕はありません。最初のセット段階で、いかに「隙間のない固定」ができるかが、試合後半までの安定感を左右すると言っても過言ではありません。
汗と湿気に負けない!スポーツ女子・男子の共通ルール
バドミントンの試合会場は空調が制限されることも多く、湿気や汗との戦いになります。水分を含んだ髪は重くなり、せっかくセットした立ち上がりや毛流れが重力に負けて潰れてしまいがちです。
崩れないセット法の鉄則は、髪の内部に水分を入れさせないことと、表面をコーティングして湿気をブロックすることです。汗をかいてもベタつきにくいスタイリング剤を選び、髪の根元からしっかりと固める意識を持ちましょう。
また、おでこの汗が髪に伝わるとセットが崩れやすくなるため、フェイスパウダーなどを生え際に仕込んでおくのもプロの間で使われるテクニックの一つです。男女問わず、湿気対策は「崩れない髪型」を作る上での大前提となります。
激しい上下運動でも揺れない「根元」の作り方
髪が崩れる大きな原因は、髪の根元(土台)が不安定なことにあります。毛先だけを固めても、根元が動いてしまえば重みで全体がズレてしまいます。バドミントン選手のような強固なスタイルを作るには、根元へのアプローチが欠かせません。
セットの際は、髪の根元にハード系のワックスを薄く、かつ確実になじませることがポイントです。これにより、髪同士が根元で密着し、頭を激しく振っても毛束がバラバラになるのを防ぐことができます。
特にポニーテールやハーフアップにする場合は、結び目の根元をどれだけタイトに締められるかが重要です。根元がカチッと決まれば、どんなに高いジャンプをしても髪が乱れる心配はなくなります。
レングス別!試合で活躍するおすすめのヘアスタイル

バドミントン選手の髪型は、髪の長さに合わせて最適化されています。自分の現在のレングスに合わせた「崩れにくい形」を知ることで、セットの難易度はぐっと下がります。ここでは代表的な3つのレングス別にポイントを紹介します。
【スタイル選びのポイント】
・ショート:とにかく軽量化と機能性を重視する
・ミディアム:編み込みやねじりを加えて遊びをなくす
・ロング:結び目を増やして重さを分散させる
【ショート】機動力を最大限に活かすベリーショートと刈り上げ
ショートヘアは、バドミントンにおいて最も管理が楽で機能的なスタイルです。特に山口茜選手のような、耳周りや襟足をスッキリさせたショートカットは、汗による不快感が少なく、セットの崩れを最小限に抑えられます。
男性選手であれば、サイドを短く刈り上げたフェードスタイルやベリーショートが王道です。これらは髪自体の重さがほとんどないため、少量のスタイリング剤だけで1日中キープすることが可能になります。
セットの際は、トップに少し動きを出しつつ、前髪は立ち上げるか斜めに流して固めると良いでしょう。寝癖さえしっかり直せば、わずか数分でプロ級の「崩れない形」が完成します。
【ミディアム】崩れにくいハーフアップや編み込みのコツ
ミディアムヘアは、下ろしたままだと最も崩れやすく、プレー中に邪魔になりやすい長さです。そこで有効なのが、ハーフアップや編み込みを組み合わせたスタイルです。志田千陽選手のように、サイドやトップを編み込んで固定する方法が非常に人気です。
ただ結ぶだけでなく、サイドの髪を編み込むことで、短い毛がパラパラと落ちてくるのを防げます。編み込みは髪同士を物理的に絡めるため、ワックスの粘着力だけに頼らない強力な固定力を発揮します。
また、ハーフアップにする際は、耳上の髪をしっかりと後ろへ引き寄せて結ぶのがコツです。顔周りの毛を排除することで、シャトルの見やすさが劇的に向上し、快適にプレーできるようになります。
【ロング】ポニーテールを一段と頑丈にする多段結び
ロングヘアの場合、最も多いのがポニーテールですが、髪の量が多いと遠心力でゴムが緩んでしまうことがあります。これを防ぐためには、1箇所のゴムだけで支えるのではなく、「多段結び」にするのがおすすめです。
例えば、まずハーフアップの要領で高い位置の髪を結び、その毛束を残りの髪と一緒に再度結ぶという方法です。こうすることで土台が2箇所になり、激しいジャンプを繰り返しても結び目が下がってくることがありません。
さらに、三つ編みやフィッシュボーンにして毛先をまとめることで、長い髪が顔や肩に当たって気が散るのを防げます。見た目も華やかになりつつ、スポーツとしての機能性も両立できる理想的な形です。
プロ愛用級!激しい動きに耐えるスタイリング剤の選び方

崩れない髪型を作るためには、道具選びが肝心です。ドラッグストアで購入できる市販品からプロ御用達のアイテムまで、バドミントンに最適なスタイリング剤の条件を整理しました。これらを組み合わせることで、強固なバリアを作ることができます。
湿気でもへたらない「超強力ハードワックス」の活用法
ベース作りには、油分の少ないマットタイプや、ハードなホールド力を持つクレイワックスが適しています。油分が多いワックスは、汗と混ざると重くなり、セットが崩れる原因になってしまうからです。
「スーパーハード」や「エクストラハード」と表記されたワックスを、手のひらで透明になるまでよく伸ばしてから使いましょう。髪の表面だけでなく、手ぐしを通すようにして髪の内側まで馴染ませるのがコツです。
少量ずつ重ね付けすることで、ベタつきを防ぎつつ、髪一本一本をしっかりコーティングできます。これにより、プレー中の激しい動きでも毛束がバラバラにならず、まとまりをキープし続けることが可能になります。
仕上げの「ハードスプレー」は2段構えで完璧に固める
ワックスで形を作った後は、仕上げのスプレーが不可欠です。バドミントン選手の崩れないセット法の核心は、このスプレーの使い勝手にあります。一度で大量にかけるのではなく、数回に分けて「層」を作るように吹きかけます。
まずは全体に軽くスプレーしてベースを固め、次に崩れやすい前髪の生え際や、結び目の根元を狙って至近距離からポイント使いをします。こうすることで、まるでヘルメットのようにガチガチに固めることができます。
スプレーが完全に乾くまでは触らないようにしましょう。速乾性に優れたハードスプレーを選べば、朝の忙しい時間でも素早くセットを完了させることができます。強風や湿気にも強いタイプなら、体育館内のどんな環境でも安心です。
前髪のベタつきを防ぐ「ドライシャンプー・パウダー」の裏技
セットが崩れる隠れた要因は、おでこの皮脂や汗です。特に前髪を作っている場合、おでことの接触で前髪が束になったり、ペタッとしたりしてしまいます。これを防ぐために、あらかじめ「パウダー」を仕込んでおきましょう。
前髪の裏側や生え際に、ベビーパウダーやヘアパウダーを軽く叩き込んでおくと、余分な油分を吸着してくれます。最近では、持ち運びに便利なドライシャンプーも販売されており、セットの最後に振りかけるだけでサラサラ感が持続します。
この一手間を加えるだけで、試合中盤の「前髪崩れ」が劇的に軽減されます。プロ選手が長時間コートに立っていても爽やかに見えるのは、こうした目に見えない油分コントロールを行っているからです。
髪を絶対に落さない!便利なヘアアイテムと補助テクニック

スタイリング剤だけでなく、使用する小物選びも重要です。どれだけ強力に固めても、ヘアゴムが切れたりピンが外れたりしては意味がありません。スポーツに特化したアイテムを賢く使いこなしましょう。
| アイテム名 | バドミントンでのメリット | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| シリコン付きゴム | 髪から滑り落ちにくく、強力に固定できる | ポニーテールの土台として使用する |
| ヘアバンド | 前髪や後れ毛を物理的に押さえ込める | 短髪のズレ防止や汗止めとして使う |
| スクリューピン | 普通のアメピンより外れにくく固定力が高い | お団子やまとめ髪の芯に差し込む |
ズレを防ぐ!シリコン付きヘアバンドとスポーツ用ゴム
激しいステップを踏むバドミントンでは、普通のヘアゴムだと徐々に結び目が下がってきてしまいます。そこで活躍するのが、内側にシリコン素材が施された「滑り止め付き」のヘアゴムやヘアバンドです。
シリコンが髪にしっかりとフィットするため、髪の表面を滑ることなく、最初の結び目の位置をキープしてくれます。細めのスポーツ用ヘッドバンドも、短い前髪をまとめて押さえ込むのに非常に有効です。
有名メーカーのスポーツ用ゴムは耐久性も高く、フルセットの激戦でも切れる心配がほとんどありません。道具への信頼感があれば、髪を気にせず100%プレーに集中できる環境が整います。
短髪も逃さない「アメピン」と「Uピン」の正しい刺し方
パラパラと落ちてくる短い毛を留めるにはピンが必要ですが、刺し方一つで固定力が変わります。アメピンを使うときは、長い方の足を頭皮側にして、毛流れと逆方向に刺すのが「外れない」コツです。
また、一本だけで留めるのではなく、二本のアメピンをクロスさせるようにして刺すと、強度が倍増します。バドミントン選手の髪型をよく見ると、目立たない位置でピンがクロスして使われていることがあります。
ふんわりさせたい箇所にはUピン、しっかり留めたい箇所にはアメピンと使い分けるのもプロの知恵です。特に、耳の後ろや襟足付近などの動きが大きい部分は、太めで波型のついた強力なアメピンを使いましょう。
激しいラリーでも安心な「ヘアシート」や「マトメージュ」の活用
最近のスポーツ女子に人気なのが、スティック型のワックス(まとめ髪用ワックス)です。手を汚さずに、浮き毛や後れ毛をピタッと押さえることができるため、試合直前の最終確認に最適です。
特に「アホ毛」と呼ばれるトップの短い毛は、照明に反射して目立ちやすいため、スティックワックスで撫で付けておくと清潔感がアップします。また、コートに入る直前に使えるヘアシート状のスタイリング剤も便利です。
これらはバッグに一つ忍ばせておくだけで、インターバル中や試合後の身だしなみチェックにも役立ちます。常に安定したコンディションを保つことが、冷静なプレー判断を助けてくれるはずです。
失敗しない!崩れない髪型を作る朝のセットルーティン

ここからは、具体的にどのような手順でセットを行えば良いのかをステップ形式で解説します。試合当日の朝、このルーティンを守ることで、練習から夜の大会終了まで崩れない「無敵の髪型」を手に入れましょう。
セットを始める前に、まず髪を完全に乾いた状態にすることが重要です。水分が残っていると、ワックスの重みでセットがすぐに崩れてしまいます。
1. 寝癖をリセットしドライヤーでベースを整える
最初のステップは、意外かもしれませんが「髪を濡らすこと」です。寝癖がついたままスタイリング剤をつけても、本来の髪のクセに負けてしまいます。一度根元からしっかり濡らし、理想の毛流れに合わせて乾かし直しましょう。
前髪を上げたい場合は、下から上に向かってドライヤーの風を当て、根元に立ち上がりのクセをつけます。逆にボリュームを抑えたい場合は、上から下へ押さえるように温風を当ててください。
最後に冷風を当てることで、開いたキューティクルが閉じ、髪の形が固定されやすくなります。この「ベース作り」だけで、その後のスタイリング剤の馴染みやすさと持ちが格段に良くなります。
2. スタイリング剤をムラなく馴染ませてタイトにまとめる
ドライヤーで形を整えたら、いよいよワックスの出番です。適量を手に取り、指の間までしっかり伸ばします。バドミントンセットのポイントは、髪の表面をなでるのではなく「中まで入れ込む」ことです。
襟足からトップ、そして顔周りの順に、内側からしっかりワックスを馴染ませていきます。全体に質感が均一になったら、コーム(くし)を使ってタイトにまとめていきましょう。
手ぐしだけでは隙間ができやすいため、細かい目のコームを使って毛流れを整えるのが、プロのような洗練された髪型に見せるコツです。この段階で、一本も浮き毛がない状態を目指すと仕上がりが格段に美しくなります。
3. スプレーでコーティングし「動かない髪」を完成させる
仕上げのハードスプレーは、髪から20センチほど離して円を描くように全体へ吹きかけます。一箇所に集中すると白く粉を吹いたようになってしまうため、薄く均一にかけることを意識してください。
前髪やサイドなど、絶対に動かしたくない部分は、指先にスプレーを吹き付けてから直接毛束を挟んで馴染ませる「ポイント留め」が有効です。これにより、ディテールを損なわずに強力なホールド力を得られます。
全体が乾いたら、軽く頭を振ってみて違和感がないか確認しましょう。どこかが浮くようなら、再度その部分だけスプレーで補強します。これで、激しいスマッシュを打っても微動だにしないバドミントン選手仕様の髪型が完成です。
バドミントン選手の髪型と崩れないセット法のまとめ
バドミントン選手の髪型が崩れない理由は、単に固めるだけでなく、スポーツの特性に合わせた緻密なセット法とアイテム選びにあります。視界を遮らない工夫と、汗や湿気への徹底した対策が、プレーの質を支えているのです。
最後に、崩れないセット法の重要ポイントを振り返りましょう。
・根元からしっかりドライヤーで形を作り、土台を安定させる
・油分の少ないハードワックスと、2段構えのハードスプレーで固める
・自分の髪の長さに合わせて、多段結びや編み込みなどの機能的スタイルを選ぶ
・滑り止め付きのゴムやパウダーなど、スポーツ専用の補助アイテムを併用する
これらのテクニックを日常の練習から取り入れることで、髪の乱れを気にすることなく、一歩前へ踏み出す勇気が生まれます。プロ選手のような凛とした佇まいと、最後まで乱れない完璧なセットを味方につけて、最高のパフォーマンスを発揮してください。


