バドミントンは、公園やレジャーで気軽に楽しめる人気のスポーツです。しかし、「ラリーがなかなか続かない」「もっと上手に打てるようになりたい」と感じたことはありませんか?実は、ほんの少しコツを知るだけで、バドミントンの楽しさは格段にアップします。遊びの延長でラリーが続くようになると、より白熱したゲーム展開にワクワクすること間違いなしです。
この記事では、遊びのバドミントンから一歩進んで、もっと上達したいと考えている方のために、楽しみながらうまくなるための基本的な打ち方、練習方法、そして知っておくと便利なルールやコツなどをわかりやすく解説します。この記事を読めば、友達や家族とこれまで以上にバドミントンを楽しめるようになるヒントが見つかるはずです。
バドミントンの遊びをレベルアップ!上達への第一歩

気軽に楽しめる遊びのバドミントンですが、少し意識を変えるだけで、ラリーが続くようになり、競技としての面白さが見えてきます。ここでは、上達を目指すための最初のステップとして、遊びと競技の違いや、最も基本的で重要なラケットの握り方、構え方について解説します。
遊びと競技の大きな違いとは?
遊びのバドミントンと競技のバドミントンでは、目的が大きく異なります。遊びでは、相手とラリーを続けることが主な楽しみ方ですが、競技では相手コートにシャトルを沈めたり、相手が返せないようなショットを打ったりして得点を取ることが目的です。
競技では、多彩なショットを打ち分けたり、相手を動かす戦略的な駆け引きがあったりと、より奥深い楽しみ方ができます。 もちろん、遊びのバドミントンが楽しくないわけではありません。しかし、少しでも上達を意識することで、シャトルを打ち合う爽快感や、ラリーが続いた時の達成感がさらに増し、バドミントンの本当の魅力に気づくことができるでしょう。
| 遊びのバドミントン | 競技のバドミントン | |
|---|---|---|
| 目的 | ラリーを続けること | 相手から得点を取ること |
| コート | 特に決まりはない(公園など) | 決められたラインの内側 |
| ネットの高さ | 特に決まりはない | 1.55m(両端) |
| 楽しむポイント | 気軽に打ち合う楽しさ | 戦略的な駆け引き、ショットの爽快感 |
まずはこれだけ!基本のグリップ(握り方)を覚えよう
バドミントンが上達しない原因の一つに、ラケットの握り方(グリップ)が正しくないことが挙げられます。遊びでバドミントンをする人に多いのが、ラケットの面が地面と平行になるように握る「ウエスタングリップ」です。 しかし、競技バドミントンでは、ラケットの面が地面と垂直になるように握る「イースタングリップ」が基本となります。
イースタングリップの握り方
- ラケットの面を地面と垂直に立てます。
- そのまま上から、相手と握手するようにグリップを握ります。
- 親指と人差し指でできるV字のラインが、グリップの真上か少し左側にくると良い形です。
この握り方は、フォアハンド(利き手側)とバックハンド(利き手と反対側)の両方に対応しやすく、手首のスナップを効かせたショットが打ちやすいという利点があります。 最初は違和感があるかもしれませんが、正しいグリップを身につけることが上達への近道です。力を入れすぎず、親指と人差し指で軽く支え、他の指は添える程度に握るのがコツです。
正しいフォームの基礎!ラケットの構え方とスタンス
ラリーに素早く反応するためには、正しい構え(フォーム)と足の位置(スタンス)が重要です。いつでも動ける準備をしておくことで、シャトルへの反応が格段に良くなります。
基本の構え方
- 足: 両足を肩幅より少し広めに開きます。
- ひざ: ひざを軽く曲げて、重心を少し下げます。こうすることで、どの方向にも動き出しやすくなります。
- 体重: つま先に少し体重をかけるように意識します。かかとに体重が乗っていると、一歩目が遅れてしまいます。
- ラケット: ラケットは体の前で、ヘッド(先端)が少し上がるように構えます。ひじは軽く曲げ、リラックスした状態を保ちます。
ラリーが続く!基本的なショットの種類と打ち方のコツ

バドミントンには様々なショット(打ち方)があります。 遊びから一歩進んでラリーを楽しみたいなら、まずは基本的なショットをいくつか覚えておくと良いでしょう。ここでは、ラリーが続きやすくなる代表的なショットとその打ち方のコツをご紹介します。
高く遠くへ飛ばす「クリア」
クリアは、相手コートの奥深くに、高く打ち上げるショットです。 相手をコートの後ろに下げさせることができるため、自分の体勢を立て直したい時や、ラリーの基点を作る時に有効なショットです。 遊びのバドミントンでも、クリアが打てるようになるとラリーが続きやすくなります。
クリアを打つコツ
- 打点: シャトルをなるべく高い位置で捉えることを意識します。自分の体の少し前で打つと、力が伝わりやすいです。
- フォーム: まずはラケットを持っている方の肩を後ろに引き、半身の姿勢を作ります。 ラケットを持っていない方の手でバランスを取りながら、シャトルを指さすようにすると安定します。
- 体重移動: 後ろ足から前足へとスムーズに体重を移動させながらスイングします。
- スイング: ひじを高く上げ、腕をしなやかに振ります。打つ瞬間に手首のスナップを効かせることで、シャトルが遠くまで飛ぶようになります。
力任せに振るのではなく、体全体を使ってしなやかにスイングすることが、綺麗なクリアを打つためのポイントです。
ネット際にふわりと落とす「ドロップ」と「ヘアピン」
ドロップとヘアピンは、どちらも相手コートのネット際にシャトルを落とすショットですが、打つ場所や状況が異なります。これらのショットを使い分けることで、相手を前後に揺さぶり、ラリーを有利に進めることができます。
- ドロップ: コートの後方から、スマッシュやクリアと同じようなフォームで打ち、力を抜いてネット際に落とすショットです。 相手に「強いショットが来る」と思わせておいて、意表を突くことができます。
- コツ: スマッシュと同じフォームから、シャトルを打つ瞬間に力を抜き、ラケットの面でシャトルを切るように(スライスをかけるように)打つと、より鋭く沈むドロップになります。
- ヘアピン: ネットに近い位置から、相手コートのネットすれすれに、ふわりと落とすショットです。 非常に繊細なコントロールが求められますが、これが決まると相手は返球が難しくなります。
- コツ: ラケットを強く握らず、軽く押し出すようなイメージで打ちます。 ラケットの面をシャトルの下に入れ込み、ネットの白い帯(白帯)を越えるギリギリの高さを狙うのが理想です。
相手コートに鋭く沈める「スマッシュ」
スマッシュは、高い位置から相手コートにシャトルを叩きつける、最も攻撃的なショットです。 スピードと角度があり、決まると非常に爽快感があります。 遊びのバドミントンでも、チャンスボールが来たらスマッシュを打ってみると、ゲームが一気に盛り上がります。
スマッシュを打つコツ
- 打点の高さ: クリアと同様に、できるだけ高い打点でシャトルを捉えることが重要です。腕が伸びきった状態で打つと、より角度のあるスマッシュになります。
- 体の使い方: 半身の姿勢から、体を回転させる力を利用してスイングします。 体が開いてしまうと力が伝わりにくくなるため、注意しましょう。
- スイングスピード: ラケットをしっかりと振り抜くことが大切です。 インパクトの瞬間にグリップを強く握り込むことで、スイングスピードが上がります。
横から来たシャトルを打ち返す「ドライブ」
ドライブは、ネットの高さで、床と平行に速く打ち合うショットです。 主にダブルスで多用されますが、シングルスでも相手の体勢を崩すために使われます。ラリーのスピードが上がり、緊張感のある打ち合いが楽しめます。
ドライブを打つコツ
- コンパクトなスイング: 大きく振りかぶらず、ひじを支点にしてコンパクトにスイングします。
- 打点: 体の横、または少し前でシャトルを捉えます。打点が遅れるとシャトルが浮いてしまい、相手のチャンスボールになってしまうので注意が必要です。
- ラケットの面: ラケットの面を立てて、シャトルを押し出すように打ちます。ネットを越えてから沈んでいくような軌道が理想です。
ドライブの応酬は、反射神経と素早い判断力が求められます。まずは相手コートにしっかり返すことを意識して練習してみましょう。
楽しみながらできる!おすすめの練習メニュー

バドミントンの上達には、繰り返し練習することが大切です。 しかし、ただ闇雲に打つだけでは効率的ではありません。ここでは、一人でも、また二人でも楽しみながらできる基本的な練習メニューを紹介します。遊び感覚で取り入れながら、着実にスキルアップを目指しましょう。
一人でもできる!壁打ち練習
壁打ちは、相手がいなくてもできる非常に効果的な練習方法です。 自分のペースで、苦手なショットを重点的に練習することができます。
壁打ちのやり方とポイント
- 場所の確保: 適度な広さのある壁を見つけます。集合住宅などでは、騒音トラブルにならないよう周囲への配慮が必要です。
- 目的を持つ: ただ打ち返すだけでなく、「フォアハンドだけで10回続ける」「バックハンドで狙った場所に返す」など、具体的なテーマを持って取り組むと効果が高まります。
- フットワークも意識: 壁との距離を変えたり、左右に少し動きながら打ったりすることで、フットワークの練習にもなります。
壁打ちは、ラケットの面に正確にシャトルを当てる感覚(ミート感覚)や、手首の使い方を養うのに最適です。最初はゆっくりでも良いので、ラリーを続けることを目標に始めてみましょう。
二人で楽しく!手投げノック
一人がシャトルを手で投げ、もう一人がそれを打ち返す練習方法です。シャトルを投げる側は相手が打ちやすいようにコントロールできるため、初心者でもラリーの感覚を掴みやすいのが特徴です。
手投げノックのやり方
- クリアの練習: ネットを挟んで、一人が相手コートの奥へ山なりにシャトルを投げます。打つ側は、それをクリアで返します。フォームを確認しながら、遠くに飛ばす感覚を養いましょう。
- スマッシュ・ドロップの練習: 少し高めにシャトルを投げてもらい、スマッシュやドロップを打ち分けます。打つ側は、打った後に必ず基本の構えに戻ることを意識すると、より実践的な練習になります。
- ドライブの練習: ネット際で低い軌道のシャトルを投げてもらい、ドライブで返します。速いテンポで続けることで、反射神経を鍛えることができます。
手で投げることで、ラケットで打つよりも正確な場所にシャトルを供給できるため、特定のショットを集中して練習したい時に非常に有効です。
フットワークを鍛える!コート内でのステップ練習
バドミントンでは、シャトルを打つ技術と同じくらい、素早く動くためのフットワークが重要です。 正しいフットワークを身につけることで、無駄な動きが減り、楽にシャトルに追いつけるようになります。
基本的なフットワーク練習
- コートの中央に立つ: まずは基本の構えでコートの中央に立ちます。
- 各方向への移動: コートの四隅(前2点、後ろ2点)や左右のサイドなど、目標地点を決めて、そこまでステップで移動し、素振りをして中央に戻る、という動作を繰り返します。
- ステップの種類:
- 前: 大きく一歩踏み込んで素振り。
- 後ろ: サイドステップやクロスステップで下がりながら素振り。
- 左右: サイドステップで移動して素振り。
この練習は、ラケットを持たずに自宅の部屋などでも行うことができます。 自分の動きをイメージしながら行うだけでも効果があります。 常にコートの中央に戻ることを意識するのが、次の球に備えるためのポイントです。
もっと楽しむために!知っておきたい基本ルールと豆知識

バドミントンを遊びだけでなく、簡単なゲーム形式で楽しむためには、最低限のルールを知っておくと便利です。ここでは、すぐに試合ができるようになるための基本的なルールと、さらにバドミントンを楽しむための豆知識をご紹介します。
これで試合ができる!簡単なサービス(サーブ)のルール
試合はサービス(サーブ)から始まります。テニスとは異なり、バドミントンのサービスは下から打たなければならないなど、いくつかの決まりがあります。
サービスの基本ルール
- 打つ瞬間、ラケットのヘッド(先端)が手首より下になければならない。
- シャトルを打つ高さは、腰より下でなければならない(公式ルールでは115cm以下)。
- サーバー(サービスを打つ人)とレシーバーは、コート内の対角線上に静止していなければならない。ラインを踏むのは反則です。
- シャトルは、対角線上にある相手のサービスコート内に入れなければなりません。
点数の数え方とコートの範囲
バドミントンの試合は、ラリーに勝った方に点数が入る「ラリーポイント方式」です。
得点とゲームの進め方
- 1ゲーム: 21点先取した方がそのゲームの勝者となります。
- デュース: 20対20になった場合は、先に2点差をつけた方が勝ちとなります。ただし、29対29になった場合は、次に1点を取った方(30点目)が勝ちです。
- マッチ: 通常、3ゲーム行い、2ゲーム先取した方が試合の勝者となります。
コートの範囲
バドミントンは、シングルス(1対1)とダブルス(2対2)で、使用するコートの範囲が異なります。
- シングルス: 横幅は内側のライン、奥行きは一番外側のラインまでです。
- ダブルス: 横幅は外側のライン、奥行きも外側のラインまでです。
- サービス時: ダブルスのサービスに限っては、奥行きが内側のラインまでと短くなります。
ラインの上にシャトルが落ちた場合は「イン」と判定されます。
あると便利な道具と選び方
遊びでバドミントンを楽しむならレジャー用のラケットセットで十分ですが、少し上達を目指すなら、競技用の道具を揃えてみるのもおすすめです。
- ラケット: 競技用ラケットは非常に軽く、素材やバランスによって様々な種類があります。最初は軽くて扱いやすい「ヘッドライト」と呼ばれるバランスのラケットがおすすめです。
- シャトル: シャトルには、鳥の羽を使った「水鳥球」と、ナイロンやプラスチック製の「ナイロン球」があります。 遊びであれば耐久性の高いナイロン球が手軽ですが、水鳥球はより本格的な打球感と飛行性能が楽しめます。
- シューズ: バドミントンは前後左右に激しく動くため、専用のシューズを履くことで足への負担を軽減し、ケガを防ぐことができます。滑りにくく、クッション性の高いものを選びましょう。
これらの道具を揃えることで、プレーの質が向上し、さらにバドミントンの奥深さを感じられるようになるでしょう。
まとめ:遊びのバドミントンから、もっと楽しい世界へ

この記事では、遊びのバドミントンから一歩進んで上達したいと考えている方に向けて、基本的なコツや練習方法、ルールについて解説しました。
- 基本の習得: 正しいグリップと構えを身につけることが上達の第一歩です。
- ショットの打ち分け: クリアやドロップ、スマッシュなど、基本的なショットを覚えることでラリーが続き、ゲーム性が高まります。
- 楽しみながら練習: 壁打ちや手投げノックなど、遊び感覚でできる練習を取り入れることで、無理なくスキルアップできます。
- ルールの理解: 簡単なルールを知ることで、友達や家族と試合形式で楽しむことができます。
バドミントンは、少し上達するだけで楽しみ方が無限に広がるスポーツです。これまで何となくシャトルを打ち合っていた方も、今回ご紹介したポイントを少し意識してプレーしてみてください。きっと、今まで以上にラリーが続くようになり、バドミントンの新たな魅力に気づくはずです。遊びの延長線上にある、よりエキサイティングなバドミントンの世界をぜひ楽しんでください。


