桃田賢斗選手のラケットを徹底解説!最新モデルから歴代まで【バドミントン上達のヒント】

ラケット選びとレビュー

元世界ランキング1位、数々の輝かしい戦績を誇る桃田賢斗選手。 彼のダイナミックかつ繊細なプレーに憧れ、「同じラケットを使いたい!」「どんなラケットなんだろう?」と興味を持つバドミントンファンは非常に多いのではないでしょうか。

トッププレーヤーが選ぶ一本には、勝利へのこだわりと最新技術が詰まっています。この記事では、桃田選手が現在愛用するラケットから歴代のモデルまでを詳しく掘り下げ、その特徴やどのようなプレイヤーに向いているのかを、やさしく解説します。さらに、ラケット選びがバドミントンの上達にどう繋がるのか、自分に合った一本を見つけるためのヒントもお届けします。桃田選手のようなプレーを目指すあなたのラケット選びの参考に、ぜひ最後までご覧ください。

桃田賢斗選手の使用ラケットを徹底解剖!

世界のトップで戦い続ける桃田選手を支えるラケットには、多くの注目が集まります。ここでは、彼が現在メインで使用しているラケットのスペックや特徴、そして輝かしいキャリアを共にしてきた歴代のラケットについて詳しく見ていきましょう。

現在のメインラケット「アストロクス99 PRO」

桃田選手が現在使用しているメインラケットは、YONEX(ヨネックス)の「アストロクス99 PRO」です。

このラケットは、桃田選手自身の意見も性能やデザインに反映されており、まさに彼と共に戦うために生まれたモデルと言えるでしょう。 カラーバリエーションには、「ホワイトタイガー」や「チェリーサンバースト」などがあり、力強さと精悍さを感じさせます。

アストロクスシリーズは、強力なパワーと自在の打ち分けをコンセプトにしており、特に「アストロクス99 PRO」は角度のある強烈なスマッシュを打つことを可能にするモデルです。 プレーが高速化する現代バドミントンにおいて、連続でのパワーショットと、緩急をつけたラリー展開への素早い切り替えが求められます。 このラケットは、そうした厳しい要求に応えるための最新技術が搭載されています。

歴代使用ラケットの変遷

桃田選手は、その輝かしいキャリアの中で、YONEXの様々なラケットを使用してきました。彼のプレースタイルの進化と共に、使用するラケットも変化しています。

以下に、主な歴代使用ラケットをまとめました。

年代(目安) モデル名 特徴
2013年 アークセイバーZスラッシュ コンパクトなフレームで振り抜きが良い
2014年 ボルトリック80 E-チューン パワーと操作性を両立
2015年~2016年 ボルトリックZフォース2 史上最細シャフトで強烈なスマッシュが打てる
2017年 デュオラZストライク 表裏で異なる形状を持ち、フォアとバックで異なる性能を発揮
2018年 アストロクス88D 後衛向けの攻撃的なスマッシュが打てる
2019年~現在 アストロクス99 / 99 PRO 角度とパワーのあるスマッシュを追求したモデル

初期のアークセイバーシリーズから、パワーを重視したボルトリックシリーズへ。そして、現代の高速ラリーに対応するためのアストロクスシリーズへと、ラケットの変遷からも彼のプレースタイルの変化を読み取ることができます。

ラケットのスペックと特徴

「アストロクス99 PRO」の最大の特徴は、ヘッドヘビーのバランスと硬いシャフトにあります。 ヘッドヘビーとは、ラケットの先端(ヘッド)部分に重心がある設計のことで、これによりスマッシュを打つ際に遠心力が働き、より重く、角度のあるショットを打つことが可能になります。

スペック項目 詳細
バランス ヘッドヘビー
シャフトの硬さ 硬い(Stiff)
重量 4U (平均83g) / 3U (平均88g)
推奨張力 4U: 20-28ポンド / 3U: 21-29ポンド

さらに、YONEX独自の技術も多数搭載されています。フレーム全体に緻密な重量配分を可能にする新素材「ボリュームカットレジン」や、ヘッドの効きを高める「パワーアシストバンパー」などがその代表例です。 これらの技術により、強力なパワーを生み出しながらも、球持ちが良く、繊細なコントロールも可能にしています。

使用しているガットとテンション

ラケットの性能を最大限に引き出すためには、ガット(ストリング)選びも非常に重要です。桃田選手は、YONEXの「エアロバイト」というガットを使用しています。 このガットは、縦糸と横糸で太さの違うものを組み合わせた「ハイブリッド」タイプで、鋭い弾きと高いコントロール性能を両立させているのが特徴です。

そして、特筆すべきはガットを張る強さ、「テンション」です。桃田選手は、なんと34ポンドという非常に高いテンションで張っています。 一般的な成人男性プレイヤーの推奨テンションが20〜25ポンド程度であることを考えると、これがどれだけ硬い設定かがわかります。 この高いテンションは、打球時のエネルギーロスを最小限に抑え、非常に速く、コントロールされたショットを可能にしますが、扱うには相応のスイングスピードとパワーが必要です。一般のプレイヤーが安易に真似をするのは怪我の元になるため、注意が必要です。

桃田選手モデルのラケットはどんな人におすすめ?

桃田選手が使う「アストロクス99 PRO」は、多くのプレイヤーにとって憧れの一本ですが、その高性能さゆえに、誰にでも合うラケットというわけではありません。ここでは、どのようなレベルやプレースタイルの人に適しているのかを解説します。

中級者~上級者向けの理由

「アストロクス99 PRO」は、明確に中級者から上級者向けのラケットと言えます。 その理由は、ラケットの持つ2つの大きな特徴、「ヘッドヘビー」「硬いシャフト」にあります。

ヘッドヘビーのラケットは、強力なショットを打てる反面、ラケットの操作が難しくなります。 速いラリー展開での切り返しや、とっさのレシーブの際に振り遅れてしまう可能性があるのです。 また、硬いシャフトは、スイングのパワーをダイレクトにシャトルに伝えてくれるため、速いショットが打てます。しかし、十分なスイングスピードがないと、シャフトがしならず、逆にシャトルが飛ばなかったり、腕や肩に大きな負担がかかったりします。 しっかりとしたフォームと、ラケットを振り切るだけの筋力やスイングスピードが備わった中級者以上のプレイヤーが、このラケットの性能を最大限に引き出すことができるでしょう。

このラケットで伸びるプレースタイル

このラケットの特性を最大限に活かせるのは、攻撃的なプレースタイルのプレイヤーです。

特に、シングルスでのラリーを支配したいプレイヤーや、ダブルスで後衛から強烈なスマッシュを打ち込みたいプレイヤーに最適です。

ヘッドヘビーのバランスが、体重の乗った重いスマッシュを生み出し、相手をコート後方に釘付けにすることができます。 また、球持ちの良さも特徴なので、スマッシュだけでなく、ドロップやカットといった繊細なショットのコントロールもしやすく、緩急をつけた攻撃で相手を揺さぶるプレーも得意とします。 パワーを活かしてガンガン攻めたい、スマッシュで得点を決めたい、と考えているプレイヤーにとっては、非常に心強い武器となるでしょう。

初心者が使う場合の注意点

バドミントンを始めたばかりの初心者の方が、憧れの桃田選手と同じモデルを使いたいと思う気持ちは自然なことです。しかし、「アストロクス99 PRO」を初心者が使うにはいくつかの注意点があります。

まず、前述の通り、ラケットが重く感じられ、振り遅れやすくなる可能性があります。 正しいフォームが固まっていないうちにヘッドヘビーのラケットを使うと、手打ちになりやすく、怪我の原因にもなりかねません。 また、シャフトが硬いため、シャトルが飛ばずにバドミントンの楽しさを感じる前に、難しさだけが際立ってしまうことも考えられます。

もし初心者の段階でアストロクスシリーズを使ってみたい場合は、同じシリーズでも少し軽量でシャフトが柔らかめに設計されている「アストロクス33」や、PROモデルより扱いやすく作られている「アストロクス99 GAME」といったモデルから試してみるのがおすすめです。 まずは扱いやすいラケットで基本のフォームを身につけ、上達に合わせてステップアップしていくのが良いでしょう。

桃田賢斗モデルのレビューと評判

実際に「アストロクス99 PRO」を使ったプレイヤーたちは、どのような感想を持っているのでしょうか。ここでは、良い口コミと、少し気になる点、そしてトッププレイヤーからの評価をまとめました。

実際に使った人の良い口コミ

多くの使用者から、やはりスマッシュの威力に関する高評価が寄せられています。

「これまで使っていたラケットよりも、明らかにスマッシュが重くなった」
ヘッドが効いて、角度のあるスマッシュが沈む感覚がある
「振り抜きが良く、力強いショットが打てる」

といった声が多く見られます。また、パワーだけでなくコントロール性能を評価する声も少なくありません。

「球持ちが良いので、カットやドロップが狙ったところに打ちやすい」
「クリアがコートの奥までしっかり飛ぶので、ラリーを優位に進められる」

デザインに関しても、「ホワイトタイガーのデザインがかっこいい」といったポジティブな意見が見られます。 このように、攻撃力を高めたいプレイヤーにとっては、満足度の高いラケットであることがうかがえます。

実際に使った人の気になる点

一方で、その高性能さゆえの扱いの難しさを指摘する声もあります。

「ダブルスの前衛など、速い展開での操作が難しい」
「連続でスマッシュを打つと、振り遅れを感じることがある」
「ヘッドヘビーなので、ドライブの応酬になると少し重く感じる」

これらの意見は、特にダブルスプレイヤーや、速いラリー展開を主体とするプレイヤーから聞かれることが多いようです。 また、シャフトが硬いため、「自分のパワーがないと使いこなせない」「腕への負担が大きい」と感じる人もいるようです。 これらの点は、購入を検討する際に自分のプレースタイルやレベルと照らし合わせて考えるべき重要なポイントと言えるでしょう。

トッププレイヤーからの評価

「アストロクス99 PRO」は桃田選手だけでなく、世界の多くのトッププレイヤーにも選ばれています。過去には、デンマークのビクター・アクセルセン選手や、中国の石宇奇選手なども使用していました。

世界のトップで戦う選手たちがこのラケットを選ぶ理由は、現代バドミントンの高速化に対応し、一撃でラリーを決定づけるパワーショットと、次のショットへの素早い準備を両立できる点にあると考えられます。 ラケットに求められる性能がますます高度になる中で、「アストロクス99 PRO」は、トッププレイヤーたちの厳しい要求に応えるポテンシャルを秘めた一本として、高い評価を得ています。

## ラケット選びでバドミントンはもっと上達する!
桃田選手のラケットについて詳しく見てきましたが、大切なのは「自分に合ったラケット」を見つけることです。ここでは、上達に繋がるラケット選びの重要性と、そのためのポイントを解説します。

自分に合ったラケットを見つける重要性

ラケットは、プレイヤーとシャトルを繋ぐ唯一の道具です。自分に合っていないラケットを使うことは、上達を妨げるだけでなく、怪我のリスクを高めることにも繋がりかねません。

例えば、筋力がまだ十分でないのに重すぎるラケットを使えば、フォームが崩れたり、肩や肘を痛めたりする原因になります。 逆に、パワーがあるのに軽すぎるラケットでは、せっかくのスイングの力がシャトルに伝わりきらず、思ったようなショットが打てません。

自分に合ったラケットを選ぶことで、無理なくスイングでき、狙った場所にシャトルをコントロールしやすくなります。 その結果、プレーに余裕が生まれ、戦術を考えたり、相手の動きを見たりすることに集中できるようになり、結果として上達に繋がるのです。

ラケット選びの3つのポイント

では、具体的にどのような点に注目してラケットを選べば良いのでしょうか。特に重要な3つのポイントを紹介します。

  1. 重さ(ウェイト)
    ラケットの重さは「U」という記号で表され、数字が大きくなるほど軽くなります(例:3U > 4U > 5U)。

    • 重いラケット(3Uなど): パワーがシャトルに伝わりやすく、重いスマッシュが打てる。ただし、操作が難しく、疲れやすい。
    • 軽いラケット(4U, 5Uなど): 操作性が良く、速いラリーに対応しやすい。ただし、強いショットを打つにはよりパワーが必要。
      初心者や女性、ジュニア選手は軽めのラケット(4Uや5U)から始め、筋力や技術の向上に合わせて重さを検討していくのがおすすめです。
  2. バランス(重心)
    ラケットの重心がどこにあるかを示すもので、大きく3種類に分けられます。

    • ヘッドヘビー: 桃田選手モデルのように、ヘッド側に重心があり、攻撃的なショットが打ちやすい。
    • ヘッドライト: グリップ側に重心があり、操作性が高く、守備や速い展開に向いている。
    • イーブン: 重心が中央にあり、攻撃と守備のバランスが取れている。
      自分の目指すプレースタイルに合わせて選ぶことが重要です。
  3. シャフトの硬さ(フレックス)
    ラケットのしなり具合を示す指標です。

    • 硬い(Stiff): スイングスピードが速い人向け。パワーをロスなくシャトルに伝え、速くコントロールされたショットが打てる。
    • 柔らかい(Flexible): スイングスピードが比較的遅い人向け。シャフトのしなりがシャトルを遠くまで飛ばすのを助けてくれる。
      初心者は、しなりを活かして楽にシャトルを飛ばせる、柔らかめのシャフトから試してみるのが良いでしょう。

桃田選手モデル以外のおすすめラケット

「アストロクス99 PRO」は素晴らしいラケットですが、全てのプレイヤーに合うわけではありません。YONEXには、他にも様々な特徴を持った優れたラケットがあります。

  • 守備や速いラリー展開を重視するなら「ナノフレア」シリーズ
    ヘッドライトバランスで操作性に優れ、素早いラウケットワークを可能にします。ダブルスの前衛プレイヤーや、レシーブからチャンスを作りたいプレイヤーにおすすめです。
  • バランスの取れたオールラウンドなプレーを目指すなら「アークセイバー」シリーズ
    イーブンバランスで、球持ちが良く、精密なコントロールが持ち味です。攻守にわたって安定したプレーをしたいプレイヤーに適しています。
  • 「アストロクス」シリーズの他のモデル
    同じアストロクスシリーズでも、「アストロクス77 PRO」など、99 PROよりも少しマイルドな打球感で扱いやすいモデルもあります。

いきなり一本に絞らず、スポーツ店の試打などを利用して、実際に振ってみて感覚を確かめることが、最適な一本を見つけるための近道です。

まとめ:桃田賢斗選手のラケットを参考に自分だけの一本を見つけよう

この記事では、桃田賢斗選手が使用するラケット「アストロクス99 PRO」を中心に、その特徴や歴代モデル、そしてバドミントン上達に繋がるラケット選びのポイントについて解説しました。

桃田選手のラケットは、彼のパワフルかつ繊細なプレーを支えるために、ヘッドヘビーで硬いシャフトという、非常に攻撃的なスペックを持っています。 そのため、このラケットの性能を最大限に引き出すには、ある程度の技術レベルとパワーが求められます。

大切なのは、憧れの選手と同じモデルを使うことだけが正解ではないということです。桃田選手のラケットのスペック(重さ、バランス、シャフトの硬さ)を一つの基準として参考にしながら、自分の現在のレベルや目指すプレースタイルに本当に合ったラケットはどれなのかを考えてみましょう。

最適な一本と出会うことができれば、あなたのバドミントンはもっと楽しく、そして確実に上達していくはずです。

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