数々の国際大会で輝かしい成績を収め、日本のバドミントン界を牽引する女子ダブルスの志田千陽選手。 そのスピーディーで攻撃的なプレーは、多くのバドミントンファンを魅了しています。 そんな彼女のプレーを支える重要な相棒が、YONEX(ヨネックス)のラケット「NANOFLARE 800 PRO(ナノフレア800プロ)」です。
この記事では、志田千陽選手が愛用するラケット「NANOFLARE 800 PRO」について、その性能や特徴、どのようなプレーヤーにおすすめなのかを、バドミントンの上達を目指すあなたに向けて、やさしく、そして詳しく解説していきます。ラケット選びに悩んでいる方、志田選手のようなスピーディーなプレーに憧れる方は、ぜひ参考にしてください。
志田千陽選手のラケット「NANOFLARE 800 PRO」を徹底解剖!

世界のトップで戦う志田千陽選手が選んだラケット、「NANOFLARE 800 PRO」。 まずは、このラケットがどのようなモデルなのか、基本的な情報から見ていきましょう。
志田選手が選んだスピード系ラケット
志田千陽選手が使用しているのは、YONEXの「NANOFLARE 800 PRO」というモデルです。 このラケットは、スピードと反発性能を追求して設計されており、特に攻撃的なドライブショットを打ちたいプレーヤーに適しています。 実際に、志田選手のほかにも、女子シングルスのラチャノック・インタノン選手(タイ)や、男子ダブルスのソー・ウォイイ選手(マレーシア)など、世界のトップ選手たちがこのモデルを使用しています。 トッププレーヤーに選ばれていることからも、その性能の高さがうかがえますね。
NANOFLARE(ナノフレア)シリーズとは?
このシリーズは、シャトルの弾きを高める「ソニックフレアシステム」という共通のテクノロジーを搭載しています。 フレームの上部と下部に異なる性質のカーボンを配置することで、高い弾き性能と面の安定性を両立させているのです。 そのため、NANOFLAREシリーズは、速い展開のラリーを得意とするプレーヤーや、ダブルスでの前衛プレーで素早く反応したいプレーヤーに特に人気があります。
上級者向けの「PRO」モデルの位置づけ
「NANOFLARE 800」には、志田選手が使用する「PRO」の他に、幅広いプレーヤーにおすすめの「GAME」というモデルもラインナップされています。 一般的に、YONEXのラケットで「PRO」と付くモデルは、トッププレーヤーの使用を想定した最上位モデルです。
素材や設計に最新のテクノロジーが惜しみなく投入されており、プレーヤーの繊細な感覚に応える高い性能を持っています。 一方で、「GAME」モデルは、「PRO」のコンセプトを継承しつつも、より多くの人が扱いやすいようにシャフトの硬さなどを調整しているのが特徴です。 自分のレベルや目指すプレースタイルに合わせてモデルを選べるのは嬉しいポイントですね。
NANOFLARE 800 PROの性能と特徴

では、具体的にNANOFLARE 800 PROはどのような性能を持っているのでしょうか。その秘密は、YONEX独自のテクノロジーに隠されています。
「振り抜きの良さ」と「弾きの速さ」の秘密
NANOFLARE 800 PROの最大の特徴は、「振り抜きの良さ」と「弾きの速さ」です。 これは、ヘッドライト設計と、フレームの形状に秘密があります。 フレームの側面を厚くした「厚ラケ形状」にすることで剛性を高め、シャトルを打つ際のブレを抑制します。
さらに、フレーム下部を鋭角な設計にすることで、空気抵抗を減らし、よりシャープな振り抜きを実現しているのです。 これにより、コンパクトなスイングでもシャトルを鋭く弾き出すことができ、特にドライブやレシーブといった、素早い反応が求められるショットでその真価を発揮します。 ラリーの主導権を握りたいプレーヤーにとって、非常に強力な武器となるでしょう。
ソニックフレアシステムが生み出す打球感
NANOFLAREシリーズ共通のテクノロジーである「ソニックフレアシステム」も、このラケットの性能を語る上で欠かせません。 フレーム上部には弾きの良い高弾性カーボンを、下部には強度と弾性を兼ね備えた新カーボン素材「トレカ®M40X」を配置しています。
この革新的な構造により、シャトルを弾き出す力を最大化しつつ、打球時の面の安定性を大幅に向上させています。 その結果、プレーヤーは心地よい打球感とともに、シャトルをしっかりと捉えてコントロールする感覚を得ることができます。 スマッシュのようなパワーショットだけでなく、繊細なネット前のプレーでも、意図した通りのショットを打ちやすくなるのです。
PROモデルならではの素材とテクノロジー
最上位モデルである「PRO」には、さらなる高性能化を実現するための特別なテクノロジーが搭載されています。その一つが、フレーム下部に採用された「銅箔」です。 これにより剛性がさらに高まり、ブレが少なく安定した、より鋭いドライブを打つことが可能になります。
また、ストリング(ガット)を通す穴のパターンも工夫されています。 従来よりもクロスストリング(横糸)を1本追加し、ストリングの間隔を狭める新ストリンギングパターンを採用することで、打球面(スイートエリア)の面圧を高めています。 これが弾き性能をさらに向上させ、ドライブのスピードアップに貢献しているのです。 こうした細部にわたるこだわりが、トップ選手が求めるシビアな要求に応える性能を生み出しています。
志田千陽選手のプレースタイルとラケットの相性

道具は、それを使うプレーヤーのスタイルによって、その価値が大きく変わります。ここでは、志田選手のプレースタイルとNANOFLARE 800 PROが、いかにして最高のパフォーマンスを生み出しているのかを探ります。
スピーディーな前衛でのプレー
志田選手のペア「シダマツ」の得意なパターンの一つは、後衛の松山奈未選手が作り、前衛の志田選手が決めるという形です。 志田選手は前衛での反応が非常に速く、相手の甘い球を逃さずプッシュやネット前で仕留めるプレーを得意としています。
このプレースタイルにおいて、ラケットの操作性の高さは極めて重要です。NANOFLARE 800 PROのヘッドライト設計による優れた振り抜きは、瞬時の判断が求められる前衛でのラケットワークを力強くサポートします。 相手のショットに対して素早くラケットをセットし、コンパクトなスイングで的確にシャトルを捉えることを可能にしているのです。
ドライブやプッシュのキレ
現代の女子ダブルスは、ラリーのスピードが非常に速くなっています。その中でも、低く速い軌道で打ち合うドライブ戦は、試合の主導権を握る上で非常に重要です。志田選手も、キレのあるドライブを武器に、相手を押し込む展開を得意としています。
NANOFLARE 800 PROは、まさに「攻撃的なドライブ」をコンセプトに開発されたラケットです。 フレームの弾き性能を極限まで高める設計により、少しでも甘くなった相手の球を、より速く、より鋭いドライブでカウンターすることができます。 このラケットの特性が、志田選手の攻撃的なプレースタイルと見事にマッチし、世界レベルでの高速ラリーを制する力となっているのです。
ラケットがプレーをどう支えるか
志田選手のプレーは、華やかさだけでなく、粘り強いレシーブにも支えられています。 どんなに厳しいショットを打たれても、冷静に対応し、ラリーを続ける守備力も彼女の強みです。 NANOFLARE 800 PROは、攻撃面だけでなく、守備面でも大きな役割を果たします。
振り抜きが良いため、相手の強打に対するレシーブがしやすいというレビューが多く見られます。 素早くラケットを振れることで、体勢が崩された場面でもしっかりとシャトルを相手コートに返すことができます。 また、面の安定性が高いため、シャトルを正確に捉えやすく、相手のいないスペースを狙ってコントロールすることも容易になります。 このように、攻守両面においてラケットが志田選手のプレーを高いレベルで支えているのです。
NANOFLARE 800 PROはどんな人におすすめ?

志田選手も使う高性能ラケット、NANOFLARE 800 PRO。では、どのようなプレースタイルの人に合っているのでしょうか。上達を目指す中級者以上のプレーヤーを想定して解説します。
ダブルスプレーヤー、特に前衛を得意とする人
このラケットの特性が最も活かされるのは、ダブルス、特に前衛でのプレーです。 速い展開の中で、相手の球に素早く反応し、プッシュやドライブで攻撃を仕掛けたいプレーヤーには最適な一本と言えるでしょう。ヘッドライト設計による操作性の高さが、ネット前での繊細なタッチや素早いラケットワークを可能にします。 パートナーが後衛から力強いスマッシュを打つタイプのプレーヤーであれば、そのこぼれ球を前衛で確実に仕留めるための強力な武器になります。
スピード感のあるラリーを求める中級者〜上級者
「もっと速いラリー展開で試合を組み立てたい」「ドライブのスピードを上げて主導権を握りたい」と考えている中級者から上級者のプレーヤーに非常におすすめです。 このラケットは、コンパクトなスイングでもシャトルを鋭く弾き出すことができるため、力に頼るだけでなく、スイングスピードとタイミングで勝負したいプレーヤーのパフォーマンスを向上させてくれるでしょう。 ただし、シャフトが硬めの設定なので、ある程度のスイングスピードがないとラケットの性能を十分に引き出せない可能性があります。
女性プレーヤーやジュニア選手にも
NANOFLARE 800 PROは上級者向けのモデルですが、重量の選択肢によっては女性プレーヤーやジュニア選手にも適しています。 一般的に、ラケットの重さは「3U(平均88g)」と「4U(平均83g)」があり、数字が大きいほど軽くなります。
購入前に知っておきたい!ガットやスペックの選び方

ラケットの性能を最大限に引き出すためには、ガット(ストリング)やスペック(重さ・グリップサイズ)の選択も非常に重要です。ここでは、NANOFLARE 800 PROを選ぶ際のポイントを解説します。
推奨ガットとその特徴
YONEXはラケットごとに推奨するガットを提示しており、それらを組み合わせることで、ラケットのコンセプトに合った性能を発揮しやすくなります。NANOFLARE 800 PROの推奨ガットの一つに、志田選手も使用している「ナノジー95(NANOGY 95)」があります。
ナノジー95は、反発力と耐久性のバランスに優れたガットです。 特に、弾きの良さが特徴で、ドライブやレシーブでシャトルを鋭く弾き返したいプレーに適しています。 NANOFLARE 800 PROの「弾きの速さ」というコンセプトと非常に相性が良く、組み合わせることで、よりスピーディーなプレーを実現できるでしょう。
| ガットの種類 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| ナノジー95 | 高い反発力と耐久性を両立。弾きが良い。 | ドライブやレシーブのスピードを重視する人。 |
| 強チタン | オールラウンドな性能。心地よい打球感と反発力。 | 迷ったらこれ。バランスの取れた性能を求める人。 |
| エアロバイト | 縦糸と横糸の太さが違うハイブリッド。高いコントロール性能。 | カットやヘアピンなど、繊細なショットを多用する人。 |
重さ(4U/3U)とグリップサイズの選び方
NANOFLARE 800 PROには、主に「4U(平均83g)」と「3U(平均88g)」の2つの重さがあります。
- 4U: 軽量で操作性に優れる。振り抜きが良く、ダブルスの前衛や素早い展開を好むプレーヤー向け。
- 3U: やや重く、パワーが乗ったショットを打ちやすい。シングルスや、後衛からもしっかり打ち込みたいプレーヤー向け。
どちらを選ぶかは、自分のプレースタイルや筋力と相談して決めるのが良いでしょう。一般的に中級レベルのプレーヤーは4Uから試してみるのがおすすめです。
グリップサイズは「G5」「G6」といった表記で表され、数字が大きいほど細くなります。 手の大きさや握りやすさの好みで選びますが、迷った場合は標準的な「G5」を選ぶのが無難です。細いグリップは後からグリップテープを巻いて太く調整することが可能です。
自分に合ったガットのテンション(張りの強さ)は?
ガットのテンション(張りの強さ)も、打球感やコントロール性能に大きく影響します。テンションはポンド(lbs)という単位で表され、高く張るほど打球感が硬くなり、コントロール性は増しますが、シャトルは飛びにくくなります。逆に、低く張ると打球感が柔らかくなり、楽にシャトルを飛ばせますが、コントロールは難しくなる傾向があります。
志田選手は25〜28ポンドで張っているようですが、これはトッププロの数値です。 中級者の男性であれば21〜24ポンド、女性であれば19〜22ポンドあたりから始めて、自分のスイングや好みに合わせて調整していくのが良いでしょう。無理に高いテンションで張ると、肩や肘を痛める原因にもなるので注意が必要です。
まとめ:志田千陽選手モデルのラケットでプレーを進化させよう

この記事では、日本のトップダブルスプレーヤーである志田千陽選手が使用するラケット「YONEX NANOFLARE 800 PRO」について、詳しく解説してきました。
このラケットは、ヘッドライト設計による優れた操作性と、独自のテクノロジーが生み出す鋭い弾きが特徴です。 その性能は、志田選手のような、前衛での素早いラケットワークや、スピード感あふれるドライブ戦を得意とするプレーヤーの強力な武器となります。
もしあなたが、
- ダブルスでのプレーを向上させたい
- もっと速いラリー展開で主導権を握りたい
- 志田選手のようなキレのあるショットに憧れる
と考えているなら、NANOFLARE 800 PROはあなたのプレーを次のステージへと引き上げてくれる最高のパートナーになるかもしれません。自分に合ったスペックやガットを選び、志田選手のようなスピーディーなプレーを目指して、バドミントンをさらに楽しんでください。

