「アークセイバー11proが気になっているけど、どんな選手が使っているんだろう?」「自分に合うラケットなのか、プロの選び方を参考にしたい」。
そんな風に考えているバドミントンプレーヤーは多いのではないでしょうか。ヨネックス(YONEX)の数あるラケットの中でも、特にコントロール性能に定評のあるアークセイバーシリーズ。その中でも最上位モデルであるアークセイバー11proは、国内外の多くのトップ選手に愛用されています。
この記事では、アークセイバー11proを使用する選手たちを種目別にご紹介するとともに、なぜこのラケットがトッププロに選ばれるのか、その性能や特徴を詳しく、そしてやさしく解説していきます。この記事を読めば、アークセイバー11proの魅力がわかり、あなたのラケット選びのヒントが見つかるはずです。
アークセイバー11proを使用する世界のトップ選手たち

アークセイバー11proは、その卓越したコントロール性能とバランスの良さから、シングルス、ダブルスを問わず、様々なプレースタイルのトップ選手に選ばれています。 ここでは、国内外で活躍する主な使用選手をご紹介します。憧れの選手が使っていると、なんだか自分も使ってみたくなりますよね。
男子シングルス・男子ダブルスの使用選手
男子のトップシーンでは、緻密なラリー展開や、一瞬の隙を突く正確なショットが求められます。アークセイバー11proは、そんなハイレベルな要求に応える性能を持っています。
- アーロン・チア選手(マレーシア):男子ダブルスで世界トップクラスの実力を持つ選手です。
- リー・ヤン選手(台湾):同じく男子ダブルスのトップ選手で、力強いプレーと巧みな技術を兼ね備えています。
- チラク・シェティ選手(インド):急成長を遂げているインドの男子ダブルスエースです。
- 趙俊鵬選手(中国):中国国内のトップ選手の一人です。
これらの選手たちは、速いラリー展開の中でも正確にシャトルをコントロールし、試合を有利に進めるためにアークセイバー11proを選んでいます。特にダブルスでは、レシーブやドライブといった素早いラケットワークが求められるため、操作性の良さも重要な要素です。
女子シングルス・女子ダブルスの使用選手
女子選手の間でも、アークセイバー11proは高い人気を誇ります。粘り強いラリーや、コースを的確に狙うショットを得意とする選手に特に好まれています。
- 大堀彩選手(日本):長身を活かした角度のあるスマッシュや、精度の高いネットプレーが持ち味の選手です。
- 櫻本絢子選手(日本):女子ダブルスで活躍する選手で、パワフルなショットと安定したレシーブ力に定評があります。
- 郡司莉子選手(日本):再春館製薬所に所属する女子シングルスの選手です。
大堀選手のように、スマッシュの打ち分けや正確なヘアピンを武器にする選手にとって、球持ちが良くコントロールしやすいアークセイバー11proは強力な味方となります。 ダブルスプレーヤーにとっても、パートナーとの連携の中で正確な配球を可能にするこのラケットは、非常に信頼性の高い選択肢と言えるでしょう。
混合ダブルスの使用選手
男女がペアを組む混合ダブルスは、男子のパワーと女子の技術が融合するスピーディーで戦術的な種目です。アークセイバー11proのオールラウンドな性能は、この種目でも多くのトップ選手に支持されています。
- サプシリー・タエラッタナチャイ選手(タイ):混合ダブルスで世界ランキング1位にも輝いたことがあるトッププレーヤーです。 彼女のオールラウンドなプレーを支えています。
- 齋藤夏選手(日本):日本を代表する混合ダブルスプレーヤーの一人です。
- 西大輝選手(日本):BIPROGYに所属し、混合ダブルスで活躍しています。
混合ダブルスでは、攻守の切り替えの速さと、パートナーと連携した緻密なコース取りが勝利の鍵を握ります。アークセイバー11proは、攻撃的なショットから繊細なネットプレーまで、幅広い要求に応えることができるため、この複雑な種目で戦う選手たちにとって理想的な一本となっているのです。
そもそもアークセイバー11proはどんなラケット?

多くのトップ選手が信頼を寄せるアークセイバー11proですが、具体的にはどのような特徴を持つラケットなのでしょうか。ここでは、その性能を支えるテクノロジーやコンセプトについて、わかりやすく解説していきます。バドミントンのラケット選びでは、専門用語が出てきて難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば大丈夫です。
コンセプトは「変幻自在のコントロール」
アークセイバーシリーズ共通のコンセプトは、「球持ちの良さ」です。シャトルがガットに当たる接触時間が長くなるように設計されており、これによりプレーヤーはシャトルをしっかりと捉え、狙ったコースへ正確に打ち返すことができます。
アークセイバー11proは、2013年に発売されたロングセラーモデル「アークセイバー11」の進化版として2022年3月に登場しました。 従来の特徴である球持ちの良さをさらに向上させ、より精密なコントロールを可能にすることを目指して開発されています。 まさに「変幻自在のコントロール」で相手を翻弄したいプレーヤーのためのラケットと言えるでしょう。
新設計フレームがもたらす「球持ち」と「弾き」の両立
アークセイバー11proの最大の特徴は、フレーム(ラケットの顔の部分)の設計にあります。フレームの上部と下部は剛性を高める溝ありの構造で面の安定性を高め、一方でスウィートエリア(最も効率よくシャトルを飛ばせる部分)となるフレームサイドは、あえて溝をなくすことでしなりやすくし、球持ちを向上させています。
さらに、フレーム上部には「POCKETING BOOSTER(ポケッティングブースター)」というゴムのような性質を持つ新素材を搭載。 これにより、シャトルをしっかりくわえ込む感覚が強まり、それでいて弾きの良さも実現するという、一見すると矛盾するような打球感を生み出しているのです。 「強力なスマッシュ」と「安定したレシーブ」という、プレーヤーが求める二つの要素を高次元で両立させています。
操作性を左右するスペック(バランス・シャフト)
ラケットの性能を語る上で欠かせないのが、「バランス」と「シャフトの硬さ」です。
- バランス:アークセイバー11proは「イーブンバランス」に分類されます。 これは、ラケットの重心が中央付近にあることを意味し、パワー(ヘッドヘビー)と操作性(ヘッドライト)の中間に位置します。 そのため、攻守のバランスが良く、どんなプレーにも対応しやすいオールラウンドな性能を持っています。
- シャフトの硬さ:シャフト(フレームとグリップをつなぐ棒の部分)は「硬め」に設計されています。 硬いシャフトは、スイングの力がダイレクトにシャトルに伝わりやすく、コントロール性能が高まるというメリットがあります。一方で、シャトルを楽に飛ばす「しなり」は少ないため、ある程度のスイングスピードが求められます。
これらのスペックから、アークセイバー11proは、しっかりとしたスイングができて、自分の力でシャトルをコントロールしたい中級者から上級者向けのラケットであることがわかります。
トップ選手がアークセイバー11proを選ぶ理由

では、なぜ世界のトップで戦う選手たちは、数あるラケットの中からアークセイバー11proを選ぶのでしょうか。その理由は、ラケットの性能が彼らの高度な要求に見事に応えているからです。ここでは、選手たちがこのラケットに寄せる信頼の背景にある3つのポイントを深掘りします。
① 1ミリを争う攻防を制す「精密なショットコントロール」
トップレベルの試合では、シャトルを数センチ、時には数ミリ単位でコントロールすることが求められます。ライン際ギリギリを狙うスマッシュ、ネット際に絶妙に落とすヘアピン、相手の意表を突くドロップショット。これらのショットの精度が勝敗を分けます。
アークセイバー11proの最大の特徴である「球持ちの良さ」は、この精密なコントロールを可能にします。 シャトルがガットに接触している時間が長いため、プレーヤーは打ち出す方向や角度を微調整する余裕が生まれます。 フレームの剛性が高く、打球時の面のブレが少ないことも、ショットの安定性を高める要因となっています。 選手たちはこの性能を活かし、相手コートのわずかなスペースを的確に突くことで、ラリーの主導権を握っているのです。
② 速い展開で主導権を握る「レシーブ・ドライブでの操作性」
現代のバドミントン、特にダブルスでは、息つく暇もないほどの速いラリーが連続します。スマッシュレシーブやドライブの応酬では、ラケットの振り遅れは即失点につながりかねません。そのため、ラケットの「操作性の高さ」は非常に重要です。
アークセイバー11proはイーブンバランス設計のため、ラケットの取り回しがしやすく、素早いラケットワークが可能です。 相手の強打に対するレシーブでは、コンパクトなスイングでしっかりとシャトルを捉え、コースを狙ってカウンターを仕掛けることができます。 また、水平に近い軌道で打ち合うドライブ戦でも、振り抜きが良いため相手のスピードに対応しやすく、有利な展開を作り出すことができます。 まさに、守りから攻撃へと瞬時に転じる現代バドミントンスタイルに最適な一本と言えるでしょう。
③ あらゆる局面に対応できる「攻守のバランス」
特定の性能に特化したラケットも魅力的ですが、トップ選手は試合中のあらゆる状況に対応できる「万能性」をラケットに求めます。後方から力強いスマッシュを打ち込んだかと思えば、次の瞬間にはネット前で繊細なタッチが要求される。そんな目まぐるしい展開の中で、常に安定したパフォーマンスを発揮できることが重要です。
アークセイバー11proは、パワー、コントロール、操作性といった要素が非常に高いレベルでバランスが取れています。 硬めのシャフトと安定したフレームが力強いショットを可能にする一方で、球持ちの良さとイーブンバランスが繊細なショットと素早い対応力を支えます。 このオールラウンドな性能があるからこそ、選手たちは自分のプレースタイルを最大限に発揮し、どんな相手や戦術にも柔軟に対応することができるのです。 シングルスでもダブルスでも、種目を選ばずに高いパフォーマンスを発揮できる点も、多くの選手に支持される理由の一つです。
あなたはどっち?アークセイバー11proとTOURの違い

アークセイバー11シリーズには、プロモデルである「PRO」の他に、より幅広いプレーヤーに向けた「TOUR(ツアー)」というモデルが存在します。どちらも優れたラケットですが、性能やターゲットとするプレーヤー層に違いがあります。「自分にはどちらが合っているんだろう?」と悩む方のために、ここでは両者の違いを比較し、それぞれどんな人におすすめなのかを解説します。
PROとTOURのスペック比較
PROとTOURは、見た目や基本的なコンセプトは似ていますが、使用されている素材や細かなスペックに違いがあります。 これが打球感や価格の差につながっています。
| 項目 | アークセイバー11 PRO | アークセイバー11 TOUR |
|---|---|---|
| ターゲット | 上級者、選手層 | 中級者 |
| シャフト素材 | 高弾性カーボン+スーパーHMG+ウルトラPEファイバー | 高弾性カーボン+レクシスシャフト |
| 打球感 | やや硬め、クリアな打球音 | PROに比べるとややマイルド |
| 生産国 | 日本 | 台湾 |
| 価格 | 高価 | PROよりは手頃 |
大きな違いはシャフトの素材です。 PROには「ウルトラPEファイバー」という粘り強さと衝撃吸収性に優れた素材が使われており、これがクリアでソリッドな打球感と高いコントロール性能を生み出しています。 一方、TOURは異なるカーボン素材を使用しており、PROに非常に近い性能を持ちながらも、より幅広いプレーヤーが扱いやすいように調整されています。
PROがおすすめなのはこんなプレーヤー
PROは、アークセイバー11シリーズの最上位モデルであり、その性能を最大限に引き出すには、ある程度の技術とパワーが求められます。
- 競技志向の強い上級者:試合での勝利を目指し、1打1打の精度にこだわるプレーヤーに最適です。
- しっかりとしたスイングができる人:硬めのシャフトを活かして、自分の力でシャトルをコントロールしたいプレーヤーに向いています。
- 精密なコントロールとパワーショットを両立したい人:球持ちの良さを活かした配球と、決定力のあるスマッシュの両方を求める欲張りなプレーヤーにおすすめです。
- ダブルスの後衛や攻撃的なシングルスプレーヤー:スマッシュで攻撃の起点を作りたいスタイルにマッチします。
自分のスイングが確立されており、ラケットに高いレベルのコントロール性能と安定性を求めるなら、PROを選ぶことでプレーの質をさらに一段階引き上げることができるでしょう。
TOURがおすすめなのはこんなプレーヤー
TOURは、PROの優れたコンセプトを受け継ぎながら、より多くの人がその性能を体感できるように設計されたモデルです。
- 中級レベルでさらなる上達を目指す人:基本技術が身につき、これからより高度なショットに挑戦したいプレーヤーにぴったりです。
- コントロール系のラケットを初めて使う人:クセが少なくバランスの取れた性能なので、ヘッドヘビーやヘッドライトのラケットから移行しやすいです。
- PROは少しハードルが高いと感じる人:シャフトが硬すぎると感じたり、価格面で迷ったりする場合には、TOURが良い選択肢となります。
- コストパフォーマンスを重視する人:PROに近い性能を、より手頃な価格で手に入れたい方におすすめです。
無理に背伸びをしてPROを使うよりも、自分のレベルに合ったTOURを選ぶほうが、ラケットの性能を活かしやすく、結果として上達への近道になることも少なくありません。まずはTOURから試してみるというのも賢い選択です。
まとめ:アークセイバー11pro使用選手から学ぶ、自分に合うラケット選び

この記事では、アークセイバー11proを使用する国内外のトップ選手たちを紹介し、なぜこのラケットが選ばれるのか、その性能や特徴について詳しく解説してきました。
アークセイバー11proは、「球持ちの良さ」と「精密なコントロール性能」を突き詰めたラケットです。 新設計のフレームや新素材の採用により、弾きの良さも両立させており、攻守にわたって高いパフォーマンスを発揮できるのが大きな魅力です。 アーロン・チア選手や大堀彩選手をはじめとする多くのトッププロが、その卓越したコントロール性能とオールラウンドなバランスを信頼し、世界の舞台で戦うための武器として選んでいます。
ラケット選びで大切なのは、憧れの選手が使っているからという理由だけでなく、そのラケットの特性が自分のプレースタイルやレベルに合っているかを見極めることです。もしあなたが、ラリーの中で相手を揺さぶり、正確なショットで試合を組み立てたいと考えているなら、アークセイバー11proは最高のパートナーになる可能性を秘めています。
この記事が、あなたのバドミントンライフをより豊かにするラケット選びの一助となれば幸いです。


