「世界のトップで戦うバドミントン選手は、一体どれくらいの年収を稼いでいるんだろう?」
バドミントンに打ち込むあなたなら、一度はそんな疑問を抱いたことがあるかもしれません。特に、小柄な体格ながらも世界ランキング1位に輝き、オリンピックでメダルを獲得した奥原希望選手。 彼女の活躍は、多くのプレイヤーにとって憧れであり、目標でもあります。
この記事では、そんな奥原希望選手の気になる年収について、様々な情報を基に詳しく解説していきます。プロのバドミントン選手がどのように収入を得ているのか、その内訳を明らかにすることで、トップを目指す上での一つの指標が見えてくるかもしれません。さらに、彼女が世界のトップで戦い続けることができる強さの秘訣や、私たちアマチュアプレイヤーが上達のために学べるヒントまで、深く掘り下げていきます。
奥原希望選手の気になる年収

【バドミントン全日本総合選手権第3日】 女子シングルスの奥原希望選手(大町市出身)は完勝で8強入り✨… pic.twitter.com/4xb2ybzwax
— 信濃毎日新聞運動部 (@sports_shinmai) December 27, 2024
推定年収は数千万円から1億円!?
奥原選手の年収は、様々なメディアで数千万円から1億円にのぼるのではないかと推定されています。 もちろん、これは公に発表された数字ではなく、あくまで彼女の実績や活動内容から推測される金額です。
2016年のリオデジャネイロオリンピックで日本人シングルス初の銅メダルを獲得し、2017年には世界選手権で金メダルに輝くなど、輝かしい実績を持つ奥原選手。 これらの世界的な活躍は、後述する大会賞金やスポンサー契約の金額に大きく影響します。
また、2019年1月からはプロ選手として活動しており、実業団に所属していた時代とは収入の仕組みも変化しています。 プロ選手は、自らの実力と人気が収入に直結する厳しい世界ですが、トップに君臨する選手は、それに見合った高額な収入を得ることが可能になります。
年収の内訳:どんな収入源がある?
プロバドミントン選手の収入源は、一つではありません。 主に以下の4つの要素から成り立っています。
- スポンサー契約料: 年収の最も大きな柱となるのが、企業とのスポンサー契約です。ユニフォームやラケットに企業のロゴを入れてプレーする代わりに、契約金を受け取ります。
- 大会での賞金: 世界中で開催されるBWFワールドツアーなどの国際大会で上位に入ることで、賞金を獲得します。
- 所属契約金: 奥原選手は現在、太陽ホールディングスと所属契約を結んでいます。 これにより、安定した活動資金を得ています。
- メディア・イベント出演料: テレビ番組への出演やCM、バドミントンクリニックなどのイベント参加による報酬も収入の一部です。
これらの収入源が組み合わさることで、トップ選手の年収は構成されています。特に、世界ランキング上位の選手ほど、高額なスポンサー契約を結びやすく、年収も大きく跳ね上がる傾向にあります。
他のトップ選手との比較
世界のトップ選手と比較すると、バドミントン界の経済規模が見えてきます。例えば、男子シングルスで圧倒的な強さを誇った桃田賢斗選手は、2019年に年間獲得賞金が史上初めて50万ドル(当時のレートで約5500万円)を超えた選手として話題になりました。
これはあくまで賞金のみの金額であり、これにスポンサー契約料などが加わるため、実際の年収はさらに高額になると考えられます。
バドミントンは、テニスやゴルフといった他の個人競技と比較すると、まだ市場規模が小さいのが現状です。しかし、アジアを中心に絶大な人気を誇り、BWFワールドツアーファイナルズの賞金総額が250万ドル(約3億7500万円 ※1ドル150円換算)にのぼるなど、近年その規模は拡大傾向にあります。 奥原選手のようなスター選手の活躍は、競技全体の価値を高め、後進の選手たちの夢にも繋がっているのです。
プロバドミントン選手の収入源を徹底解説

奥原選手のようなトッププロは、どのようにして高額な収入を得ているのでしょうか。ここでは、先ほど挙げた4つの収入源について、さらに詳しく掘り下げていきます。バドミントンで上達し、将来プロを目指したいと考えている方にとって、具体的な目標設定の参考になるはずです。
中核をなすスポンサー契約料
プロ選手にとって、最も重要かつ高額な収入源となるのがスポンサー契約料です。奥原選手も複数の企業とスポンサー契約を結んでいます。
代表的なスポンサーには、ラケットやウェアなどの用具提供を受けるミズノ、所属契約を結ぶ太陽ホールディングス、そして地元・長野県大町市の企業であるアルペンローゼなどがあります。
企業側は、選手の高い知名度やクリーンなイメージを自社の広告塔として活用することで、ブランドイメージの向上や製品の販促に繋げます。選手はユニフォームにロゴを掲載したり、製品開発に協力したり、メディア活動を行ったりする対価として契約金を受け取ります。契約金額は選手の成績や人気によって大きく変動し、世界トップクラスの選手ともなれば、その額は年間数千万円にのぼることもあります。まさに、選手の実力と価値が直接的に反映される収入源と言えるでしょう。
実力が直接反映される大会での賞金
選手の実力が最も分かりやすく収入に反映されるのが、大会で獲得する賞金です。バドミントンの国際大会は、世界バドミントン連盟(BWF)によってグレード分けされており、グレードが高い大会ほど賞金総額も高くなります。
| グレード | 主な大会 | 特徴 |
|---|---|---|
| Grade 1 | オリンピック、世界選手権 | 最も権威のある大会。賞金だけでなく名誉が大きい。 |
| Grade 2 (BWFワールドツアー) | ワールドツアーファイナルズ | 年間成績上位8名のみが出場できる最高峰の大会。 賞金総額も最も高い。 |
| スーパー1000(全英オープンなど) | ファイナルズに次ぐ格付けの大会。 | |
| スーパー750, 500, 300, 100 | グレードに応じて賞金額や獲得ポイントが異なる。 |
例えば、奥原選手が2016年に優勝した全英オープン(当時はスーパーシリーズプレミア)の賞金総額は55万ドルで、シングルス優勝者にはその7.5%にあたる41,250ドル(当時のレートで約470万円)が贈られました。
コンスタントに国際大会で上位入賞することが、賞金を積み重ねる上で不可欠です。まさに、一戦一戦が自身の収入に直結するシビアな世界なのです。
安定した基盤となる所属契約
奥原選手は2019年1月にプロ転向するまで、実業団の強豪である日本ユニシス(現:BIPROGY)に所属していました。 実業団選手は、企業の社員として給与や福利厚生を受けながら競技活動を行います。遠征費や用具代なども会社が負担してくれるため、
があります。日本のトップ選手の多くが、現在もこの実業団モデルで活躍しています。
一方で、奥原選手はプロ転向の道を選び、現在は太陽ホールディングスと所属契約を結んでいます。 これは、特定の企業に所属し、その支援を受けながら個人として活動するスタイルです。実業団とは異なり、練習環境の確保やスケジュールの管理、スポンサーとの交渉などを自分で行う必要がありますが、より自由度の高い活動が可能になります。奥原選手は、東京オリンピックを見据え、さらに高いレベルで競技に専念するためにこの決断を下しました。
知名度を活かしたメディア出演やイベント出演料
オリンピックメダリストや世界チャンピオンといった輝かしい実績を持つ奥原選手は、その知名度を活かしてコート外でも活躍の場を広げています。テレビのスポーツ番組やトーク番組への出演、雑誌のインタビュー、企業CMへの起用などがその一例です。
また、自身の経験を次世代に伝えるためのバドミントンクリニックや、講演会といったイベントに講師として招かれることもあります。これらの活動は、バドミントンの普及に貢献すると同時に、選手にとって貴重な収入源となります。
さらに、奥原選手は自身のYouTubeチャンネル「奥原希望 のんちゃんねる」を開設し、情報発信を行っていました。 このように、SNSなどを活用して自らの価値を高めていくセルフプロデュース能力も、現代のアスリートには求められています。
奥原希望選手がトップでいられる理由

奥原選手の年収は、彼女が世界のトッププレイヤーであり続けることで成り立っています。では、身長156cmと小柄な彼女が、世界の長身選手たちと渡り合い、勝利を掴み取れるのはなぜでしょうか。その強さの秘密は、輝かしい戦績の裏に隠されたプレースタイル、精神力、そして決断力にあります。
世界を制した輝かしい戦績
奥原選手の強さを語る上で、その圧倒的な実績は欠かせません。高校2年生、16歳8ヶ月という史上最年少で全日本総合選手権を制覇したのを皮切りに、数々の金字塔を打ち立ててきました。
奥原希望選手の主な戦績
| 年 | 大会名 | 結果 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2011年 | 全日本総合選手権 | 優勝 | 史上最年少(16歳8ヶ月)での制覇 |
| 2012年 | 世界ジュニア選手権 | 優勝 | 日本人初の快挙 |
| 2015年 | BWFスーパーシリーズファイナルズ | 優勝 | 日本人女子シングルス初の快挙 |
| 2016年 | 全英オープン | 優勝 | 日本勢39年ぶりの快挙 |
| 2016年 | リオデジャネイロオリンピック | 銅メダル | 日本人シングルス初のメダル獲得 |
| 2017年 | 世界選手権 | 優勝 | 日本人女子シングルス初の快挙 |
| 2019年 | – | 世界ランキング1位達成 |
これらの実績は、彼女が長年にわたり世界のトップレベルで戦い続けてきたことの証明です。特に、オリンピック、世界選手権、全英オープンというバドミントン界で最も権威のある3大大会を全て制覇している点は、彼女の実力が本物であることを物語っています。こうした輝かしい実績が、高い評価と収入に直結しているのです。
驚異的な粘りを生むプレースタイル
奥原選手の代名詞とも言えるのが、コートを縦横無尽に走り回り、どんなシャトルにも食らいつく驚異的なフットワークと粘り強いラリーです。海外のメディアからは「ハイ・ディフェンス・フロム・ラリー(ラリーの中から生まれる高い守備力)」と称されることもあります。
このプレースタイルは、身長156cmという小柄な体格で世界のパワーヒッターたちに対抗するために磨き上げられたものです。 相手の強打を拾い続け、コースを巧みに突く配球で相手を揺さぶり、じわじわと体力と精神力を削っていきます。そして、相手が根負けした一瞬の隙を逃さず、鋭いショットでポイントを奪うのが彼女の勝ちパターンです。
このプレーを支えているのが、日々の過酷なトレーニングで培われた無尽蔵のスタミナです。バドミントン上達を目指す私たちも、彼女のプレーから、諦めずにシャトルを追い続けることの大切さや、その土台となるフィジカルの重要性を学ぶことができます。
2度の大きな怪我を乗り越えた精神力
奥原選手のキャリアは、決して順風満帆なだけではありませんでした。2013年には左膝の半月板を損傷、2014年には右膝の半月板を損傷と、2度にわたる選手生命を脅かすほどの大怪我に見舞われました。
2度の手術と長く辛いリハビリを乗り越え、彼女は見事に復活。そして、復帰後にはリオ五輪での銅メダルや世界選手権優勝といったキャリア最高の瞬間を迎えました。この経験が、彼女の精神力をより一層強固なものにしたことは間違いありません。
どんなに苦しい状況でも決して諦めず、目標に向かって努力し続ける強い意志。コート上で見せる驚異的な粘り強さは、こうした逆境を乗り越えてきた経験に裏打ちされているのです。この
と言えるでしょう。
さらなる高みを目指したプロ転向
2018年末、奥原選手は長年所属した実業団の日本ユニシスを退社し、2019年1月からプロ選手として活動することを発表しました。 これは、当時のバドミントン界では前例の少ない、非常に大きな決断でした。
その背景には、2020年の東京オリンピックで金メダルを獲得するという強い目標がありました。よりバドミントンに集中できる環境を自ら作り、全ての責任を自分で負うことで、さらなる成長を求めたのです。
安定した環境を捨て、自ら厳しい道を選ぶという決断は、彼女の高いプロ意識と向上心の表れです。常に現状に満足せず、さらなる高みを目指し続けるハングリーな姿勢こそが、彼女を世界のトップへと押し上げた原動力の一つなのです。
奥原選手から学ぶ、上達へのヒント

奥原希望選手の強さの秘密は、プロの世界だけでなく、バドミントン上達を目指すすべてのプレイヤーにとって大きなヒントになります。彼女の考え方や練習への取り組み方を参考に、自分のプレーを見直してみましょう。
自分のプレーを客観視する自己分析力
奥原選手は、自身の小柄な体格というウィークポイントを、粘り強いラリーというストロングポイントへと昇華させました。これは、彼女が自分の特徴を深く理解し、どうすれば世界で勝てるのかを徹底的に考え抜いた結果です。
私たちアマチュアプレイヤーも、自分のプレーを客観的に分析することが上達への第一歩です。
- 自分の得意なショットは何か?(長所)
- 苦手な展開や、よくミスをする場面はどこか?(短所)
- 体力面での課題は何か?(スタミナ、スピードなど)
これらを把握するために、練習日誌をつけたり、スマートフォンで自分のプレーを撮影して見返したりするのが効果的です。自分の長所をどう活かし、短所をどうカバーするか。自分だけの「勝ちパターン」を見つけるための戦略を立てることが、レベルアップに繋がります。
粘り強いラリーを支えるフィジカルの重要性
奥原選手のプレーを見て誰もが驚くのが、その無尽蔵のスタミナです。試合の終盤になってもフットワークのスピードが落ちず、正確なショットを打ち続けることができます。これは、日々の地道なフィジカルトレーニングの賜物です。
バドミントンは、瞬発力と持久力の両方が求められる非常にハードなスポーツです。特に長いラリーを制するためには、下半身の強さと体幹の安定が欠かせません。
- ランニングや縄跳びで心肺機能を高める。
- フットワーク練習でコートカバーリングの範囲を広げる。
- 体幹トレーニング(プランクなど)でショットの安定性を高める。
技術練習だけでなく、こうした基礎的なトレーニングを継続的に行うことが、試合の勝敗を分ける最後の1点を取るための力になります。「技術は体力の中にあり」という言葉を忘れずに、日々の練習に取り組みましょう。
逆境でも折れないメンタルの作り方
2度の大怪我という絶望的な状況から這い上がり、世界の頂点に立った奥原選手のキャリアは、メンタルの重要性を私たちに教えてくれます。試合では、自分の思い通りにプレーできない苦しい時間帯が必ず訪れます。そんな時に、下を向かずに次の1点に集中できるかどうかが、勝敗を大きく左右します。
逆境に強いメンタルを作るためには、日頃からの意識が大切です。
- 明確な目標を持つ: 「次の大会でベスト8に入る」「苦手なバックハンドを克服する」など、具体的で達成可能な目標を設定することで、練習のモチベーションが維持しやすくなります。
- ポジティブな声かけを意識する: ミスをした時に「なぜできないんだ」と自分を責めるのではなく、「次はこうしてみよう」と前向きな言葉に切り替える癖をつけましょう。
- ルーティンを作る: 試合前に必ず行う動作(ストレッチや深呼吸など)を決めておくことで、緊張を和らげ、心を落ち着かせることができます。
奥原選手のように、どんな状況でも諦めない強い心を持つことが、技術や体力の成長をさらに加速させてくれるはずです。
まとめ:奥原希望選手の年収から見えるプロの世界と今後の活躍

この記事では、奥原希望選手の年収をテーマに、プロバドミントン選手の収入源や、彼女の強さの秘訣について詳しく解説してきました。
奥原選手の年収は、公表されてはいないものの、数千万円から1億円にのぼると推定されています。 その収入は、スポンサー契約料を主軸に、大会賞金、所属契約金、メディア出演料など、様々な要素で構成されています。 この事実は、トップアスリートがコート上の活躍だけでなく、一人のプロフェッショナルとして多岐にわたる活動を通じて自身の価値を高めていることを示しています。
そして、その高額な年収の基盤となっているのが、彼女の圧倒的な強さです。オリンピックや世界選手権を制した輝かしい実績はもちろんのこと、小柄な体格を補って余りある粘り強いプレースタイル、2度の大怪我を乗り越えた不屈の精神力、そしてプロ転向という大きな決断力。これら全てが、奥原希望というアスリートを形作っています。
バドミントン上達を目指す私たちにとって、奥原選手の歩みはまさに生きた教材です。彼女の姿勢から、自己分析の重要性、フィジカル強化の必要性、そして何よりも諦めない心の大切さを学び、日々の練習に活かしていきましょう。


