バドミントンで試合を棄権した場合の返金は?知っておきたいルールとマナー

バドミントンで試合を棄権した場合の返金は?知っておきたいルールとマナー
バドミントンで試合を棄権した場合の返金は?知っておきたいルールとマナー
ルールと初心者向け情報

バドミントンの大会に向けて練習を重ねてきたものの、急な怪我や体調不良、あるいは仕事の都合などでどうしても出場できなくなることがあります。そんな時、真っ先に気になるのが「支払った参加費はどうなるのか」という点ではないでしょうか。せっかく申し込んだ大会を欠席するのは残念ですが、お金のルールについても正しく理解しておく必要があります。

この記事では、バドミントンの試合を棄権した場合の返金に関する一般的なルールや、なぜ返金が難しいのかという運営側の事情、そして棄権を決めた際に守るべきマナーについて詳しく解説します。初めて大会にエントリーする方も、ベテランプレーヤーの方も、トラブルを避けるための知識としてぜひ参考にしてください。

  1. バドミントンで試合を棄権した場合の返金ルールと一般的な対応
    1. 自己都合による棄権では基本的に返金されない
    2. 主催者側の都合や天災で中止になった場合の対応
    3. 返金が認められる例外的なケースと手続き
  2. なぜ棄権しても参加費が戻ってこないのか?運営の裏側とコスト
    1. 事前に購入されるシャトル代や会場のレンタル費用
    2. プログラム作成や組合せ決定にかかる事務手数料
    3. スポーツ保険の加入や参加賞の準備にかかる経費
  3. 棄権を決めた際に真っ先に行うべき連絡と守るべきマナー
    1. 大会本部や連盟への迅速な連絡方法
    2. ダブルスパートナーへの誠実な謝罪と相談
    3. 対戦相手への配慮と棄権が及ぼす影響
  4. 参加費を無駄にしないために検討したい「メンバー変更」と「オープン戦」
    1. パートナーを代えて出場する「メンバー変更」のルール
    2. 順位には関わらない「オープン戦(リリーフ戦)」としての出場
    3. メンバー変更が認められる条件とランク制限の注意点
  5. 今後のトラブルを防ぐためにエントリー前にチェックすべきポイント
    1. 大会要項の「返金規定」と「キャンセル期限」の確認
    2. 無理のないスケジュール管理と体調の調整
    3. 申し込み責任者を通じた確実なエントリー管理
  6. まとめ:バドミントンの試合を棄権した場合の返金への理解と誠実な対応

バドミントンで試合を棄権した場合の返金ルールと一般的な対応

バドミントンの大会において、一度支払った参加費が戻ってくるかどうかは、多くのプレーヤーにとって切実な問題です。しかし、結論から申し上げますと、自己都合による棄権の場合、返金されないのが一般的なルールとなっています。まずは、多くの大会で採用されている基本的な考え方を確認していきましょう。

自己都合による棄権では基本的に返金されない

バドミントンの大会要項には、多くの場合「一度納入された参加費は、理由の如何を問わず返還いたしません」という一文が記載されています。これは、怪我や急病、仕事の都合といった個人的な理由による棄権がすべて含まれます。エントリー締め切り前であればキャンセルや返金に対応してくれる場合もありますが、締め切りを過ぎて組み合わせ(ドロー)が作成された後は、返金を受けることは非常に困難です。

自治体が主催する市民大会や、各都道府県のバドミントン協会が主催する公式戦では、このルールが厳格に運用されています。参加者一人ひとりの事情を考慮して返金対応を行うと、運営側の事務作業が膨大になり、大会そのものの開催に支障をきたす恐れがあるためです。したがって、申し込みをする際には、その日のスケジュールが確実であることを確認し、万が一の際には参加費が戻らない覚悟を持っておく必要があります。

ただし、最近ではインターネットを通じたエントリーシステム(P4matchなど)を利用した大会も増えており、こうしたシステムでは「大会の◯日前までなら◯%返金」といった独自の規定を設けていることがあります。民間企業や個人のクラブが主催するオープン大会では、比較的柔軟な対応が取られることもありますが、基本的には「返金なし」が業界のスタンダードであると考えて間違いありません。

主催者側の都合や天災で中止になった場合の対応

一方で、参加者の都合ではなく、主催者側の判断で大会が中止になった場合はどうなるのでしょうか。例えば、台風や大雪といった天災、震災、あるいは感染症の拡大などによって会場が使用できなくなったケースです。このような場合、参加費は全額または一部が返金される可能性があります。ただし、ここでも「全額返金」が約束されているわけではない点に注意が必要です。

大会が開催されなかったとしても、それまでにプログラムの印刷代、会場の予約キャンセル料、シャトルの購入代金などの諸経費が既に発生していることがあります。主催者はこれらの実費を差し引いた金額を返金するか、あるいは次回以降の大会に充当する(振替)といった対応を取ることが一般的です。特に、小規模な連盟やクラブが主催している場合、全額返金を行うと主催団体が大きな赤字を抱えてしまい、翌年以降の開催ができなくなるリスクがあるためです。

近年では、こうした不測の事態に備えて、大会要項に「中止の際の返金規定」を明記する団体が増えています。例えば「開催当日の朝◯時の時点で警報が出ていれば中止とし、事務手数料500円を差し引いて返金する」といった具体的な記述です。エントリーする際には、もしもの時のルールがどのように設定されているか、事前に要項を読み込んでおくことが大切です。

返金が認められる例外的なケースと手続き

基本的には返金されないバドミントンの参加費ですが、極めて稀に例外が認められるケースもあります。例えば、定員を大幅に超えて申し込みがあり、抽選の結果落選してしまった場合や、主催者側のミスでカテゴリーの重複登録が発生してしまった場合などです。これらは参加者側に非がないため、当然ながら全額返金の対象となります。手続きとしては、主催者から指定された口座情報を返信し、銀行振込で戻ってくる形が一般的です。

また、ダブルス種目において、申し込み締め切り前にパートナーが怪我をしてしまい、代わりのパートナーも見つからないという状況であれば、事務局に相談することで返金やキャンセルが認められることもあります。大切なのは「締め切り前」であることと、「迅速に連絡する」ことです。一度プログラムが印刷に回ってしまうと、修正には多大な手間がかかるため、どのような理由であっても拒否される可能性が高くなります。

返金手続きが発生する場合、多くの場合は振込手数料を差し引かれた金額が戻ってきます。1,000円〜3,000円程度の参加費に対して振込手数料がかかると、手元に戻る金額は少なくなってしまいますが、これは事務処理上のコストとして受け入れるしかありません。返金を求める際には、感情的にならず、規約に基づいた冷静なコミュニケーションを心がけることが、円滑な解決への近道となります。

なぜ棄権しても参加費が戻ってこないのか?運営の裏側とコスト

参加者からすれば「試合をしていないのだから、お金を返してほしい」と感じるのが人情かもしれません。しかし、バドミントンの大会運営には目に見えない多くのコストがかかっており、エントリーが完了した時点でその費用は動き出しています。ここでは、なぜ返金が難しいのかという運営側の事情を深掘りしてみましょう。

バドミントン大会の運営費の主な内訳

1. 体育館の施設利用料(メインアリーナ、サブアリーナ等)

2. シャトル代(検定球は非常に高価です)

3. 審判員・役員への謝礼や弁当代

4. プログラム・看板等の印刷費

5. スポーツ傷害保険の加入費用

事前に購入されるシャトル代や会場のレンタル費用

バドミントンの大会で最も大きな経費の一つが、シャトル代です。公式戦で使用される第一種・第二種検定球は、1ダース(12個入り)で4,000円から5,000円以上することも珍しくありません。主催者は、参加人数と試合数を見込んで、大会の数週間前には大量のシャトルを発注し、代金を支払っています。あなたが棄権したとしても、そのために用意されたシャトルは既に在庫として確保されており、返品することはできません。

また、体育館の予約も数ヶ月前から行われています。公営の体育館であっても、大会規模になれば数十万円単位の利用料が発生します。これらの費用は、エントリーした全員の参加費を合算して支払われることを前提に計算されています。もし1人が棄権して返金に応じ、それが連鎖してしまえば、大会の予算はあっという間に崩壊してしまいます。主催者は、参加者全員が揃うことを前提に、ギリギリの予算で運営していることが多いのです。

特にバドミントンは他のスポーツに比べても用具代(シャトル代)が非常にかかる競技です。1試合で数個、激しい試合なら1ダース近く消費することもあります。参加費にはこの「消耗品代」が含まれているため、プレーをしないからといって返金してしまうと、主催者側がその分のシャトル代を自腹で被ることになってしまいます。こうした構造的な理由が、返金を難しくしている大きな要因です。

プログラム作成や組合せ決定にかかる事務手数料

大会の運営は、当日の審判や進行だけでなく、事前準備にも膨大な時間が割かれています。参加申し込みを受け付けた後、事務局では選手の名簿を作成し、レベルや過去の実績を考慮してシードを決め、組合せ(トーナメント表やリーグ戦表)を作成します。この作業は「ドロー会議」と呼ばれ、公平を期すために専門の役員が集まって数時間、時には丸一日かけて行われます。

組合せが決まると、今度はプログラムの作成と印刷に入ります。これら一連の事務作業には、役員の人件費や印刷費、通信費がかかっています。あなたが棄権を申し出た時点で、既にあなたの名前が載ったプログラムが出来上がっていることも少なくありません。一度決まった組合せを一人(一組)の棄権のために作り直すことは、他の全参加者の対戦順序や待ち時間に影響を及ぼすため、事実上不可能です。

事務手数料としての性格も持っている参加費は、いわば「大会を成立させるための予約金」のようなものです。ホテルのキャンセル料が宿泊日に近づくにつれて高くなるのと同様に、大会準備が完了した段階での棄権は、100%のキャンセル料が発生する状態と同じだと考えると分かりやすいでしょう。役員の多くがボランティアや薄謝で動いている地方の連盟などでは、個別の返金対応を行う事務的な余裕そのものがないのが実情です。

スポーツ保険の加入や参加賞の準備にかかる経費

多くのバドミントン大会では、万が一の怪我に備えて参加者全員を対象とした「スポーツ傷害保険」に加入します。この保険料は、エントリーリストに基づいて一括で支払われることが多く、一度名簿が確定して手続きが済んでしまうと、特定の個人だけをキャンセルして保険料を取り戻すことはできません。あなたが欠席したとしても、保険会社への支払いは完了しているため、その分はコストとして消化されてしまいます。

また、参加賞や景品を用意している大会も多いでしょう。タオル、ソックス、地元の特産品など、これらも参加人数分を事前に発注・購入しています。大会当日にあなたが会場に行けば受け取ることができますが、棄権して自宅にいる場合、それらは余剰在庫となってしまいます。場合によっては「棄権しても参加賞だけは後日郵送します」という対応をしてくれることもありますが、その送料もコストになるため、基本的には会場まで取りに来るか、仲間に託すことになります。

このように、参加費は単に「コートを使う権利」だけでなく、保険、景品、運営スタッフの確保といった、多岐にわたるサービスや準備のために使われています。棄権するということは、それらの準備をすべて「無効」にする行為であるため、金銭的な埋め合わせ(返金)を求めるのは難しいという背景があるのです。運営側もできるだけ返金したい気持ちはあっても、物理的・経済的に不可能な場合がほとんどです。

バドミントンの大会運営は、その多くが競技普及を目的とした非営利活動です。参加費は利益を出すためのものではなく、大会を持続させるための必要経費として充てられています。この点を理解することで、返金されないルールへの納得感も深まるはずです。

棄権を決めた際に真っ先に行うべき連絡と守るべきマナー

怪我や急用で試合に出られないことが確定したら、返金の有無にかかわらず、迅速に連絡を行うことが競技者としての最低限のマナーです。バドミントンは対戦相手がいて初めて成立するスポーツであり、一人の欠席が大会運営全体に波及することを知っておかなければなりません。ここでは、どのような手順で連絡をすべきかを解説します。

大会本部や連盟への迅速な連絡方法

棄権が決まったら、まずは大会事務局(または連盟)に連絡を入れましょう。連絡のタイミングは「決まった瞬間」がベストです。大会前日までに分かっている場合は、大会要項に記載されているメールアドレスや電話番号に連絡します。当日の朝に急病などで動けなくなった場合は、本部に直接電話をかけるか、同じクラブの仲間に伝言を頼むなど、確実に情報が届く方法を選びます。

連絡の際には、以下の情報を正確に伝えてください。

・出場種目(例:一般男子複Bクラス)
・選手名(フルネーム、ダブルスの場合はペア両名)
・所属団体名(クラブ名や学校名)
・棄権の理由(簡潔に。怪我、体調不良など)

早めに連絡をすることで、大会本部は「不戦敗」の処理を事前に行うことができ、トーナメント表の調整や放送の準備をスムーズに進められます。無断欠席(ノーショウ)が最も嫌われる行為であり、場合によっては今後の大会への出場停止などのペナルティが課されることもあるため、必ず連絡を怠らないようにしましょう。

ダブルスパートナーへの誠実な謝罪と相談

ダブルスの場合、あなたが棄権するということは、パートナーの出場機会も奪ってしまうことを意味します。パートナーはあなたと一緒に勝つために練習を積み、当日を楽しみにしてきたはずです。そのため、連盟への連絡よりも先に、あるいは同時に、パートナーへ最大限の誠意を持って連絡を入れる必要があります。たとえ不可抗力(怪我や事故)であったとしても、相手に迷惑をかけるという事実は変わりません。

まずは電話や直接会って謝罪し、事情を説明しましょう。その際、「代わりのパートナーを探すことは可能か」「自分は行けないが、パートナーだけでもオープン戦として出場できるか」といった可能性を一緒に探る姿勢を見せることが大切です。また、既に支払ってしまった参加費についても、自分だけが返金を諦めるのではなく、パートナーに支払ってもらった分を自分が補填する(肩代わりする)といった配慮も、その後の人間関係を保つ上で重要です。

もしパートナーが「気にしないで、お大事に」と言ってくれたとしても、甘えすぎてはいけません。次に会った時には改めて直接お詫びを伝え、必要であれば少しばかりの手土産を添えるなど、関係性を修復する努力をしましょう。バドミントン界は意外と狭い世界です。一度失った信頼を取り戻すのは大変ですので、誠実な対応を第一に考えてください。

対戦相手への配慮と棄権が及ぼす影響

意外と忘れがちなのが、対戦相手への影響です。対戦相手もまた、試合のために体調を整え、交通費や時間をかけて会場にやってきます。第1試合で不戦勝になった場合、相手は長い待ち時間を過ごすことになり、試合勘を養う機会を1回分失ってしまいます。リーグ戦であれば、他の参加者の勝敗計算が複雑になり、順位決定に影響が出ることもあります。

当日、もし会場に足を運べる程度の状況(軽い怪我で見学はできるなど)であれば、本部に挨拶に行くとともに、もし対戦相手が分かっていれば「今日、対戦予定だった◯◯です。棄権してしまい申し訳ありません」と一言挨拶を交わすのが非常に紳士的な対応です。これにより、相手の「試合がしたかった」という残念な気持ちを和らげ、お互いに気持ちよく競技を続けることができます。

また、棄権が判明した時点で、対戦相手がわざわざ遠方から来る必要がなくなる場合(例えば決勝戦だけを予定していた場合など)は、本部を通じて早めに情報が伝わるように配慮しましょう。バドミントンは「相手を敬うスポーツ」です。自分の都合だけでなく、自分の棄権によってスケジュールが狂うすべての人々のことを想像し、できる限りの誠意を尽くすことが大切です。

参加費を無駄にしないために検討したい「メンバー変更」と「オープン戦」

棄権せざるを得ない状況になっても、全てのケースで「諦める」必要はありません。ルールによっては、参加費を無駄にせず、パートナーや大会に貢献できる方法が残されている場合があります。特にダブルス種目においては、救済措置が設けられていることが多いので、以下の制度を確認してみましょう。

パートナーを代えて出場する「メンバー変更」のルール

ダブルスのパートナーの一人が欠場する場合、大会のルールによっては「メンバー変更」が認められることがあります。これは、当初申し込んだ選手に代わって、別の選手が登録して出場する方法です。多くの大会では、当日受付の際に「メンバー変更届」を提出することで、そのまま公式戦として出場が可能です。これにより、パートナーは予定通り試合を楽しむことができますし、参加費も無駄になりません。

ただし、メンバー変更にはいくつかの条件があります。最も一般的なのは「代わりの選手が、その種目のランク(級)に合致していること」です。例えば、3部(初級)の大会で、棄権した選手の代わりに1部(上級)の選手が出場することは、公平性の観点から認められません。基本的には同等以下のレベルの選手を探す必要があります。また、既に他の種目でその大会に出場している選手を代役(リリーフ)に使えるかどうかは、大会規定によって異なります。

メンバー変更を行う場合は、代わりの選手が見つかった時点で早急に本部に連絡し、可否を確認しましょう。事前の連絡なしに勝手に選手を入れ替えて出場させることは、重大なルール違反(不正出場)とみなされ、チーム全体の失格や今後の出場停止につながる恐れがあります。正しい手続きを踏んで、正々堂々と代役を立てるようにしてください。

順位には関わらない「オープン戦(リリーフ戦)」としての出場

メンバー変更の条件が満たされない場合や、規定の変更期限を過ぎてしまった場合でも、「オープン戦(リリーフ戦)」として試合をさせてもらえることがあります。これは、試合結果は公式記録には残らず(すべて不戦敗扱い)、順位を競う権利は失いますが、練習試合のような形でコートに立ってシャトルを打つことができる制度です。

「せっかく会場まで来たのだから、1試合だけでもやりたい」というパートナーの願いを叶えるための措置として用意されています。対戦相手にとっても、不戦勝で待ちぼうけを食らうよりは、オープン戦として試合をこなして体を動かしたいというニーズがあるため、意外と歓迎されることが多いです。この場合、参加費は返金されませんが、パートナーが全く試合をせずに帰るという最悪の事態は避けられます。

オープン戦を希望する場合は、本部の指示に従ってください。相手チームの同意が必要な場合もありますし、審判の手配をどうするかといった調整が必要になることもあります。あくまで主催者と対戦相手の「厚意」によって行われるものだという感謝の気持ちを忘れずに、マナーを守ってプレーをお願いするようにしましょう。

メンバー変更が認められる条件とランク制限の注意点

メンバー変更を検討する際に注意すべきなのが、ランク分けのルールです。バドミントンの大会は実力ごとにAクラス(1部)、Bクラス(2部)のように分かれていることが一般的です。棄権した選手に代わって出場する選手は、そのクラスの出場資格を維持していなければなりません。もし上位ランクの選手を代役にしてしまった場合、その試合は自動的に「オープン扱い」となり、勝利しても次のラウンドに進むことはできません。

また、年齢制限がある種目(30歳以上、100歳合計など)では、代わりの選手を加えても合計年齢が規定を満たしている必要があります。こうした細かい計算が必要になるため、代役を探す際は必ず大会要項の年齢制限やランク基準を再確認してください。特に、別のクラブの選手に助っ人を頼む場合は、その選手が他の団体からエントリーしていないか(二重登録にならないか)のチェックも不可欠です。

このように、メンバー変更は非常に有効な救済措置ですが、運用には厳格なルールがあります。事務局としても「公平な大会運営」を第一に考えているため、無理な変更依頼を押し通そうとするのは禁物です。ルール内で可能な範囲を冷静に確認し、不明な点は「〇〇という条件の選手に変更したいのですが、可能でしょうか?」と具体的に問い合わせるのがスムーズです。

メンバー変更を依頼する際のチェックリスト

1. 代役の選手は同じランク(級)の資格を持っているか?

2. 年齢制限がある場合、規定をクリアしているか?

3. 他の種目でのエントリーと重複していないか?

4. 変更届の提出期限(当日朝の受付まで等)はいつか?

今後のトラブルを防ぐためにエントリー前にチェックすべきポイント

大会の棄権による返金トラブルは、事前の確認不足から生じることがほとんどです。一度エントリーボタンを押したり、振込を完了したりすると、そこから先は規約の世界になります。後で後悔しないために、申し込み前に確認しておくべきポイントをまとめました。

大会要項の「返金規定」と「キャンセル期限」の確認

最も重要なのは、大会要項(募集案内)を隅々まで読むことです。特に「申し込み後のキャンセルについて」や「中止時の対応」という項目は、金銭に関わる非常に重要なセクションです。多くの人は参加資格や種目ばかりを見て、返金に関する細かい注意書きを読み飛ばしてしまいがちですが、ここには必ずその大会のポリシーが明記されています。

「振込完了後はいかなる理由でも返金しない」と書かれているのか、あるいは「締切日の◯日前までなら返金に対応する」と書かれているのかを確認しましょう。最近はコロナ禍を経て、天災時の返金率(事務手数料として◯◯円徴収するなど)を具体的にパーセンテージで示している団体も増えています。これらの条件に納得した上で、エントリーを行うのが大人のマナーです。

もし要項に返金に関する記載がない場合は、過去の大会の慣例に従うことになりますが、基本的には「返金なし」と考えて間違いありません。気になる場合は、エントリー前に事務局へ「怪我等で出場できなくなった場合の返金規定はありますか?」とメールで一言聞いておくのも一つの手です。事前の確認が、後のトラブルを防ぐ最大の防御策となります。

無理のないスケジュール管理と体調の調整

試合の棄権を防ぐ根本的な解決策は、無理なエントリーを控えることです。バドミントンが大好きだと、つい近隣で行われる大会すべてに申し込みたくなるものですが、仕事の繁忙期や家族の行事が重なる時期は避けるべきです。特に数ヶ月先の大会に申し込む際は、自分の体調や疲労度を予測し、連戦になりすぎないよう慎重に判断しましょう。

また、バドミントンは激しいスポーツであるため、大会直前の追い込み練習で怪我をして棄権するというケースが非常に多いです。大会の1週間前から強度の高い練習を控える「テーパリング(調整)」を取り入れることで、怪我のリスクを減らし、万全の状態で当日を迎えることができます。参加費を払うということは「健康な状態でコートに立つ責任」を負うことでもあると考え、自己管理を徹底しましょう。

さらに、ダブルスの場合はパートナーのスケジュールもしっかり把握しておく必要があります。自分は大丈夫でも、相手が多忙で練習不足だったり、持病を抱えていたりする場合は、棄権のリスクが高まります。エントリー前に「本当にこの日は一日空けられるか」「体調に不安はないか」をパートナーと対等に話し合い、お互いの同意の上で申し込むことが、金銭トラブルを避ける秘訣です。

申し込み責任者を通じた確実なエントリー管理

クラブチームや学校などの団体でまとめてエントリーする場合、参加費のやり取りは「申し込み責任者」を通じて行われます。この際、個人が責任者に支払ったお金がまだ連盟に振り込まれていない段階であれば、キャンセルが間に合う可能性があります。逆に、責任者が既に一括振込を済ませてしまった後は、個人の棄権であっても団体全体としての返金は難しくなります。

トラブルになりやすいのは、団体内で「誰がいくら払ったか、誰が棄権したか」の管理が曖昧なケースです。棄権した本人は「お金を返してほしい」と言い、責任者は「もう振り込んでしまったから無理だ」と言い、そこで感情的な対立が生まれます。これを防ぐためには、チーム内で「エントリー後の棄権は自己責任とし、チームからの返金は行わない」といった共通ルールを事前に決めておくことが重要です。

また、責任者の方は、参加費を集める際に「一度集めたら返金できない」旨を再度メンバーに念押ししておくと安心です。エントリーの締め切り間際(例えば前夜など)に、最終的な出欠確認を行う時間を設けるだけでも、不注意による棄権や返金トラブルを大幅に減らすことができます。組織としての透明性を高めることが、円滑な大会参加につながります。

エントリーは「契約」と同じです。お金を払って申し込むという行為の重みを理解し、万が一の事態を想定しておくことが、スポーツを長く楽しむためのコツです。

まとめ:バドミントンの試合を棄権した場合の返金への理解と誠実な対応

まとめ
まとめ

バドミントンの試合を棄権した場合、参加費は基本的に返金されないというのが、競技界の一般的なルールです。これは、主催者が事前にシャトルや会場、保険、プログラム作成などのコストを支払っており、一人ひとりの個人的な事情に合わせて返金処理を行う余裕がないという、運営側の切実な事情に基づいています。エントリーを完了した時点で、その費用は大会を成立させるために活用されていると考えましょう。

万が一棄権が決まった際には、返金を求めることよりも先に、主催者やパートナー、そして対戦相手への誠実な対応を優先させることが大切です。迅速な連絡を行い、必要であればメンバー変更やオープン戦といった代替案を検討することで、自分の参加費を無駄にせず、パートナーや大会全体の楽しみを守ることができます。バドミントンは、多くの人々の準備と協力、そして対戦相手への敬意があって初めて成り立つ素晴らしいスポーツです。

今後は、大会にエントリーする前に必ず要項の返金規定を確認し、無理のないスケジュールで申し込むよう心がけてください。ルールを正しく理解し、トラブルの際にも誠意を持って行動できるプレーヤーこそが、コートの内外で周囲から信頼され、長く競技を愛し続けられるはずです。今回の知識を胸に、これからも一戦一戦を大切に、バドミントンライフを楽しんでいきましょう。

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