バドミントンのレベルアップを目指す中で、「自分に合ったラケットはどれだろう?」と悩んでいませんか。特に、力強いスマッシュで試合の主導権を握りたい後衛プレーヤーにとって、ラケット選びは非常に重要です。ヨネックスの「アストロクス88D プロ」は、そんな攻撃型プレーヤーから絶大な支持を集める一本です。
この記事では、アストロクス88D プロがなぜ多くのトッププレーヤーに選ばれるのか、その評価や特徴、そしてどのようなプレーヤーに最適なのかを、専門的な視点からやさしく解説していきます。旧モデルとの違いや、兄弟モデルである「88Sプロ」との比較も交えながら、あなたのラケット選びの疑問にしっかりお答えします。ぜひ最後まで読んで、自分史上最高のパートナーを見つける参考にしてください。
アストロクス88D プロの評価|後衛から試合を支配する一振り

ヨネックスが誇る人気シリーズ「アストロクス」の中でも、特に後衛からの攻撃的なプレーを追求して設計されたのが「アストロクス88D プロ」です。 その評価は非常に高く、国内外のトップ選手にも愛用者が多いことで知られています。 このラケットは、ただパワフルなだけでなく、現代の高速化したダブルスに対応するための緻密な設計が施されています。ここでは、アストロクス88D プロが持つ独自のコンセプトやテクノロジー、そして旧モデルからの進化点について詳しく見ていきましょう。
コンセプトは「後衛の連続強打」
アストロクス88D プロの最大のコンセプトは、ダブルスの後衛プレーヤーが連続して強力なショットを打ち続け、相手のディフェンスを打ち破ることにあります。 近年のバドミントン、特にダブルスでは、一発のスマッシュで決めるだけでなく、立て続けに攻撃を仕掛けて相手を崩し、チャンスを作り出す展開が主流です。このラケットは、まさにそのプレースタイルを実現するために開発されました。
ヘッドヘビー(ラケットの先端が重い)バランスと硬めのシャフト(ラケットの棒部分)が特徴で、これによりスイングのパワーを余すことなくシャトルに伝え、重く鋭いスマッシュを生み出します。 しかし、ただ重いだけではありません。ヨネックス独自の技術により、振り抜きの良さも両立させているため、一度打った後の次の一打への準備が素早く行えるのです。 これにより、相手に反撃の隙を与えず、連続で攻撃を仕掛けることが可能になります。まさに「後衛の支配者」となるための一本と言えるでしょう。
進化したテクノロジーの数々
アストロクス88D プロには、ヨネックスの最新技術が惜しみなく投入されています。その中でも特に重要なテクノロジーをいくつかご紹介します。
ローテーショナルジェネレーターシステム:
アストロクスシリーズ共通の革新的な重量配分設計です。 フレームトップ、ジョイント部、グリップエンドの3点に重量を効果的に配分することで、スイング後のフォロースルー(振り切った後の動き)の勢いが落ちにくくなります。 これにより、次のショットへの移行が非常にスムーズになり、連続強打を可能にします。
先進カーボン素材「2G-Namd™ Flex Force」:
シャフト部分には、素早いしなりと戻りが特徴の新カーボン素材が採用されています。 これにより、インパクト時にシャトルをしっかりと掴んでから爆発的なパワーで弾き出すことができ、より強力なショットを実現します。
アイソメトリック:
ヨネックス独自の四角いフレーム形状で、一般的な円形フレームに比べてスウィートエリア(シャトルを最も効率よく飛ばせる部分)が広くなっています。 これにより、多少芯を外しても安定したショットが打ちやすくなり、プレーヤーに安心感を与えます。
これらのテクノロジーが組み合わさることで、アストロクス88D プロは他のラケットにはない、パワーと操作性を高次元で両立した性能を発揮するのです。
旧モデル(88D)からの変更点
アストロクス88D プロは、非常に人気の高かった旧モデル「アストロクス88D」から、さらなる進化を遂げています。 ユーザーからの評価やレビューを基に、より現代のプレースタイルにマッチするよう改良が加えられました。
主な変更点として、まずフレームの形状が挙げられます。スイートエリアを拡大するために、フレームがより四角い形状に近づけられました。 これにより、オフセンターでのショットでもパワーロスを抑え、安定性が向上しています。
また、シャフトの設計も見直され、振り抜きの良さがさらに向上しました。 旧モデルもパワフルさには定評がありましたが、プロモデルでは連続攻撃のしやすさをより重視した設計になっています。 打球感も、より球持ちを感じられるセッティングになっており、スマッシュだけでなくドライブやカットといったショットのコントロール性能も高まっています。 旧モデルの良さであった「一撃の重さ」というコンセプトを継承しつつ、現代バドミントンに求められる操作性と連続攻撃性能をプラスしたのが、このプロモデルと言えるでしょう。
【レビュー】アストロクス88D プロのリアルな使用感

テクノロジーやコンセプトを理解したところで、次に気になるのは実際の使用感でしょう。ここでは、スマッシュ、ドライブ、クリア、レシーブといった各ショットにおけるアストロクス88D プロのリアルな評価やレビューを基に、その性能を詳しく掘り下げていきます。多くのプレーヤーが口を揃えるのは、その圧倒的な攻撃性能です。
スマッシュ:重く鋭い一撃を放つパワー
アストロクス88D プロの評価を語る上で、スマッシュの威力は外せません。 このラケットの最大の魅力であり、多くのレビューで「トップクラスのパワー」と絶賛されています。 ヘッドヘビーバランスと硬いシャフトの相乗効果により、スイングのエネルギーが効率よくシャトルに伝わり、ズシリと重く、相手コートに突き刺さるようなスマッシュを打つことが可能です。
特に、しっかりと体勢を整えて打ち込むことができた時のスマッシュは圧巻の一言。 芯で捉えた時の打球音と手応えは非常に心地よく、プレーヤーのモチベーションを高めてくれます。 また、ただ速いだけでなく、角度をつけやすいという評価も多く見られます。 これにより、相手のレシーブが届きにくいコースを狙って、より効果的な攻撃を展開することができます。連続スマッシュを打つ際にはある程度の体力が必要になりますが、一発で試合の流れを変えるほどの決定力を持つスマッシュは、このラケットならではの大きな武器となるでしょう。
ドライブ:低く速い展開で相手を押し込む
スマッシュが注目されがちなアストロクス88D プロですが、ドライブ性能も非常に高い評価を得ています。 進化したローテーショナルジェネレーターシステムによる振り抜きの良さが、素早いラケットワークを可能にし、ドライブの応酬でも決して打ち負けません。
シャフトは硬めですが、球持ちが良いと感じるプレーヤーも多く、シャトルをしっかりと掴んでから弾き出す感覚があります。 これにより、低く鋭い軌道で相手を押し込むドライブを打ちやすくなっています。特にダブルスでは、ドライブ戦からいかに攻撃の形を作るかが重要になりますが、このラケットはそうしたスピーディーな展開で真価を発揮します。スマッシュだけでなく、ドライブでも主導権を握りたい攻撃的なプレーヤーにとって、非常に頼りになる性能と言えるでしょう。相手を左右に揺さぶり、甘い返球を誘ってスマッシュで仕留める、といった理想的な攻撃パターンを実現しやすくなります。
クリア・ロブ:楽に奥まで飛ばせるか?
ヘッドヘビーのラケットは、一般的にクリアが楽に飛ぶというメリットがあります。アストロクス88D プロもその例に漏れず、少ない力でもコートの奥までしっかりとシャトルを飛ばすことができます。特に、体勢が崩された場面や、守備から攻撃に転じたい場面で打つハイバック(背中側で打つショット)では、この恩恵を大きく感じることができるでしょう。
ラケットヘッドの重さを利用して振ることで、シャフトが大きくしなり、その反発力でシャトルを楽に飛ばしてくれます。これにより、ラリー中に体力を温存しやすくなり、勝負どころでのスマッシュにエネルギーを集中させることができます。ただし、ラケットの操作に慣れていないと、ヘッドの重さに振られてしまい、コントロールが安定しない可能性もあります。ある程度のスイングスピードと、ラケットを使いこなす技術が求められる部分でもありますが、一度コツを掴めば、クリアやロブが非常に楽になるはずです。
レシーブ・守備:操作性と反応の速さ
アストロクス88D プロは攻撃に特化したラケットですが、守備性能はどうでしょうか。ヘッドヘビーバランスのため、ラケットの取り回しはやや重く感じることがあり、素早いレシーブ対応は少し難しいという意見もあります。 特に、相手の強打に対して瞬間的に反応する場面では、ヘッドライトのラケットに比べると俊敏さで劣るかもしれません。
しかし、このラケットはただ重いだけではありません。グリップ部分の設計や全体の重量バランスが工夫されており、攻撃に転じるためのレシーブは得意です。例えば、相手のスマッシュをドライブ気味に弾き返したり、ネット前に短く落として相手の体勢を崩したりといった、攻撃的な守備で力を発揮します。完全に受けに回るのではなく、レシーブからでも常に攻撃のチャンスをうかがうプレースタイルの人にとっては、むしろメリットと感じられるでしょう。パワーで相手の球威に押し負けないため、力強いカウンターレシーブが可能です。
アストロクス88S プロとの違いは?どちらを選ぶべきか

アストロクスシリーズには、「D(Drive)」の他に「S(Skill)」をコンセプトにした「アストロクス88S プロ」という兄弟モデルが存在します。 この2本は同じシリーズでありながら、明確な役割分担がなされています。 自分のプレースタイルに合った一本を選ぶために、それぞれの違いをしっかりと理解しておきましょう。
「S」と「D」の設計思想の違い
アストロクス88D プロと88S プロの最も大きな違いは、想定されているプレーヤーと役割です。
| モデル | コンセプト | 主な役割 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アストロクス88D プロ | Drive(ドライブ、打ち抜く) | 後衛 | フレーム全体がしなり、パワーを最大限に伝える設計。重いスマッシュで相手を圧倒する。 |
| アストロクス88S プロ | Skill(スキル、前衛での繊細な操作) | 前衛 | フレームの上部がしなり、球持ちとコントロール性を重視。ネットプレーやドライブでの操作性に優れる。 |
簡単に言うと、「D」は後衛からパワーでゲームを決定づけるためのラケット、「S」は前衛でチャンスを作り、試合を組み立てるためのラケットです。 このコンセプトの違いは、ラケットのしなる部分にも現れています。88Dプロがラケット全体でパワーを生み出すのに対し、88Sプロはより繊細なコントロールを可能にするための設計が施されています。
プレースタイル別のおすすめ
では、具体的にどのようなプレーヤーがどちらのラケットに向いているのでしょうか。
アストロクス88D プロがおすすめな人
ダブルスでは主に後衛を担当する
強力なスマッシュを武器にしたい
シングルスでも攻撃的なプレーで押し切りたい
ある程度のパワーとスイングスピードに自信がある
アストロクス88S プロがおすすめな人
ダブルスでは主に前衛でプレーする
ネット前のプッシュやヘアピンなど繊細なタッチを重視する
速いドライブの応酬で主導権を握りたい
操作性を重視し、自分でゲームを組み立てたい
もちろん、これはあくまで一般的な目安です。シングルスプレーヤーがドライブの鋭さを求めて88Sプロを選んだり、前衛プレーヤーが時折見せるスマッシュの威力を高めるために88Dプロを選んだりすることもあります。自分の得意なプレーや、これから伸ばしていきたい技術に合わせて選ぶことが大切です。
ダブルスでの役割分担
アストロクス88シリーズは、もともとダブルスでの使用を強く意識して開発されています。 そのため、パートナーと「S」と「D」を使い分けることで、より戦略的なプレーが可能になります。
例えば、前衛の選手が88Sプロでネット際にシャトルを沈め、相手に甘い球を上げさせる。そして、後衛の選手が88Dプロの強力なスマッシュで一気に決める。これは、このシリーズが目指す理想的な得点パターンの一つです。
このように、前衛と後衛でそれぞれの役割を最大限に引き出すことができるのが、アストロクス88Sプロと88Dプロの組み合わせの魅力です。パートナーのプレースタイルも考慮しながらラケットを選ぶことで、ペアとしての総合力を高めることができるでしょう。もし、オールラウンドにプレーしたい場合は、どちらのラケットも試打してみて、より自分にしっくりくる方を選ぶのがおすすめです。
アストロクス88D プロを最大限に活かすには

高性能なラケットであるアストロクス88D プロですが、そのポテンシャルを100%引き出すためには、ガットや重量の選び方、そしてプレーヤー自身の適性も重要になります。自分に合ったセッティングを見つけることで、このラケットはさらに強力な武器となります。ここでは、ラケットの性能を最大限に活かすためのポイントを解説します。
おすすめのガットとテンション
ラケットの性能を大きく左右するのが「ガット(ストリング)」です。アストロクス88D プロの持つパワーを活かすために、ヨネックスもいくつかのガットを推奨しています。
パワーヒッター向け:
強打の威力をさらに高めたいなら、「エクスボルト68」などがおすすめです。 反発力が高く、スマッシュのスピードと威力を向上させてくれます。
コントロールプレーヤー向け:
パワーだけでなく、ショットのコントロールも重視したい場合は、「エアロバイト」が良いでしょう。 このガットは縦糸と横糸の種類が異なり、球持ちとコントロール性能を高めてくれる特徴があります。
推奨テンション(ガットを張る強さ)は、4Uで20~28ポンド、3Uで21~29ポンドとされています。 一般的に、テンションを高くすると打球感は硬くなり、コントロール性は増しますが、パワーがないとシャトルが飛ばなくなります。逆に低くすると、トランポリンのようにシャトルが楽に飛びますが、コントロールは難しくなります。自分のスイングスピードやパワーに合わせて、最適なテンションを見つけることが重要です。最初は推奨範囲の中間あたりで張ってみて、そこから好みに合わせて調整していくのが良いでしょう。
3Uと4Uの選び方ガイド
アストロクス88D プロには、「3U」と「4U」という2種類の重量規格があります。 この数字はラケットの重さを表しており、Uの前の数字が小さいほど重くなります。
- 3U: 平均重量 約88g
- 4U: 平均重量 約83g
たった5gの違いですが、スイングした際の感覚は大きく異なります。どちらを選ぶべきかは、プレーヤーのパワーやプレースタイルによって決まります。
3Uがおすすめな人:
より重い一撃を求めるパワーヒッターに向いています。 ラケット自体の重さを利用して、さらに強力なスマッシュを打ちたい選手におすすめです。シングルスプレーヤーや、パワーに絶対的な自信があるダブルスの後衛選手に適しています。ただし、操作性は4Uに劣るため、長時間のプレーでは腕への負担が大きくなる可能性があります。
4Uがおすすめな人:
パワーと操作性のバランスを重視する人におすすめです。 3Uほどのパワーは出ませんが、それでも十分な威力のスマッシュを打つことができます。 なにより、取り回しがしやすいため、ドライブの応酬やレシーブなど、速い展開にも対応しやすいのが魅力です。現在では4Uが主流となっており、多くのプレーヤーにとって扱いやすい選択肢と言えるでしょう。
どちらが良いか迷った場合は、まずは4Uから試してみることをお勧めします。4Uでもパワー不足を感じるようであれば、3Uを検討すると良いでしょう。
こんなプレイヤーにおすすめ!
これまでの評価やレビューを総合すると、アストロクス88D プロは以下のようなプレーヤーに特におすすめのラケットです。
- ダブルスの後衛を主戦場とする攻撃型プレーヤー
- 一撃のスマッシュで試合を決めたいと考えている人
- 中級者から上級者で、さらなるレベルアップを目指している人
- ある程度の筋力やスイングスピードがあり、ラケットをしっかりと振り切れる人
- シングルスでも、パワーで相手を押し込むプレースタイルの人
一方で、バドミントンを始めたばかりの初心者や、パワーに自信のない方には、シャフトが硬くヘッドが重いため、少し扱いにくい可能性があります。 無理に使うと体を痛める原因にもなりかねないので、まずはよりシャフトが柔らかく、バランスの取れたモデルから始めるのが良いかもしれません。このラケットは、使い手のパワーと技術に応えてくれる、まさに上級者向けのスペックと言えるでしょう。
まとめ:アストロクス88D プロはこんな人におすすめのラケット!

この記事では、ヨネックスのアストロクス88D プロについて、その評価や特徴を詳しく解説してきました。
このラケットは、「後衛からの連続強打」をコンセプトに開発された、まさに攻撃特化型の一本です。 ヘッドヘビーバランスと硬めのシャフトが生み出す重く鋭いスマッシュは、相手の守備を打ち破る強力な武器となります。
一方で、ヨネックス独自の「ローテーショナルジェネレーターシステム」などの最新技術により、振り抜きの良さも兼ね備えており、ドライブ戦などの速い展開にも十分に対応可能です。
最大の武器: 重く鋭い、決定力のあるスマッシュ
テクノロジー: 連続攻撃を可能にする重量配分と、パワーを生む新素材
選び方のポイント: パワー重視なら3U、バランス重視なら4Uを選択
ただし、その高性能を最大限に引き出すには、ある程度のパワーと技術が求められます。 初心者の方には少し扱いが難しいかもしれませんが、自分のプレーを次のレベルへ引き上げたいと考えている攻撃型プレーヤーにとって、アストロクス88D プロは最高のパートナーとなる可能性を秘めています。
もしあなたが後衛からゲームを支配したいと願うなら、このラケットを一度手に取ってみる価値は十分にあります。


