バドミントンのダブルスで「サーブの順番が分からなくなる」「どっちがサーブを打つんだっけ?」と混乱した経験はありませんか?ダブルスのサーブの順番は、シングルスと比べて少し複雑に感じるかもしれません。しかし、一度ルールを覚えてしまえば、試合をスムーズに進めることができ、戦術の幅も広がります。
特にバドミントンを始めたばかりの方や、ダブルスの試合に慣れていない方にとって、サーブの順番を正確に理解することは、勝利への第一歩と言えるでしょう。この記事では、バドミントンのダブルスにおけるサーブの順番について、基本的なルールから具体的なローテーション、間違いやすいポイントまで、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説します。この記事を読んで、サーブの順番をマスターし、ダブルスの試合をもっと楽しみましょう!
バドミントン ダブルスのサーブの順番 基本ルールを覚えよう

バドミントンのダブルスにおけるサーブの順番は、一見すると複雑に思えるかもしれませんが、いくつかの基本的なルールを組み合わせたものです。これらの基本さえ押さえてしまえば、試合中に混乱することは格段に減るはずです。まずは、試合が始まる前の決め事から、サーブを打つ位置のルールまで、一つひとつ確認していきましょう。ここを理解することが、ダブルス上達の基礎となります。
試合開始時のサーバーとレシーバーの決め方
すべてのゲームは、まずどちらのペアが最初にサーブを打つか、またはコートを選ぶかを決めるところから始まります。一般的には、主審がコイントスを行うか、じゃんけんなどで決めます。
勝ったペアは、以下の3つの選択肢の中から1つを選ぶ権利を得ます。
- 最初にサーブをする
- 最初にレシーブをする
- コートを選ぶ
そして、負けたペアは残された選択肢の中から選びます。例えば、勝ったペアが「最初にサーブをする」ことを選んだ場合、負けたペアは「コートを選ぶ」権利を得ます。もし勝ったペアが「コートを選ぶ」ことを選択したら、負けたペアは「最初にサーブをする」か「最初にレシーブをする」かを選べます。
サーバーとレシーバーの位置(サービスコート)
サーバーとレシーバーが立つ位置は、サービスコートによって厳密に決められています。ダブルスの場合、サービスコートはシングルスと範囲が異なるため注意が必要です。
- サーバー:サーブを打つ人は、自分のコートのサービスラインの内側、センターラインとサイドラインの間に立ちます。
- レシーバー:サーブを受ける人は、サーバーの対角線上のサービスコート内に立ちます。
ここで重要なのは、サーバーとレシーバー以外の2人のプレーヤーは、相手の視界を遮らない限り、コート内のどこにいても良いということです。 とはいえ、多くの場合、サーバーのパートナーは前方に、レシーバーのパートナーは後方にポジションを取り、サーブ後のラリーに備えます。サーブが打たれた瞬間からは、4人のプレーヤーはコート内のどこに移動しても構いません。
点数とサーブを打つサイドの関係(偶数・奇数)
ダブルスのサーブで最も重要なルールが、自分たちのチームの得点によってサーブを打つサイドが決まるという点です。 このルールは試合中ずっと適用されるため、必ず覚えましょう。
- 自分たちの得点が偶数(0, 2, 4, …)の場合:右側のサービスコートからサーブを打ちます。
- 自分たちの得点が奇数(1, 3, 5, …)の場合:左側のサービスコートからサーブを打ちます。
試合開始時(0-0)は偶数なので、最初のサーバーは必ず右側のサービスコートからサーブを打ちます。 この「偶数は右、奇数は左」という原則が、ダブルスのサーブの順番を理解するための基本中の基本となります。試合中は常に自分たちのスコアを意識し、正しいサイドからサーブを打つように心がけましょう。
得点後のサーブの順番とサーバーの交代

基本的なルールを理解したら、次はラリーで得点が入った後のサーブの順番について見ていきましょう。サーブを打ったサーバー側が得点したのか、それともレシーバー側が得点したのかによって、次に誰がどこからサーブを打つかが変わってきます。この流れを把握することが、試合をスムーズに進める上で非常に重要です。
サーバー側が得点した場合
サービングサイド(サーブを打った側)がラリーに勝って得点した場合、ルールは非常にシンプルです。
- 同じサーバーが続けてサーブを打ちます。
- サーバーは、得点によって変わったサイド(偶数なら右、奇数なら左)に移動してサーブを打ちます。
例えば、スコアが2-1で、A選手が右側のサービスコートからサーブを打ち、ラリーに勝って得点したとします。スコアは3-1(奇数)になります。この場合、次にサーブを打つのは変わらずA選手ですが、今度は左側のサービスコートに移動してサーブを打つことになります。
このように、自分たちのチームがサーブ権を持っていて、連続で得点している間は、同じ選手がサイドを変えながらサーブを打ち続けると覚えておきましょう。 パートナーは、サーバーが移動するのに合わせて、空いた方のサービスコートに入ります。
レシーバー側が得点した場合(サービスオーバー)
一方、レシービングサイド(サーブを受けた側)がラリーに勝って得点した場合は、「サービスオーバー」となり、サーブ権が相手チームに移ります。
- サーブ権が相手チームに移ります。
- プレーヤーはポジションを交代しません。
サービスオーバーになった際、次にサーブを打つのは、その時点での相手チームのスコアに応じたサイドにいる選手です。例えば、スコアが3-2でサーバー側がラリーに負けたとします。レシーバー側が得点し、スコアは3-3になります。この時点でサーブ権がレシーバー側に移り、スコアが偶数(3-3で相手のスコアが3から4になるわけではない)なので、右側のサービスコートにいる選手が新しいサーバーとなります。
重要なポイントは、サービスオーバーの際、選手たちは直前のラリーが終わった時のポジションから動かないということです。 そのままの位置で、新しいスコアに対応するサイドの選手がサーブを始めます。
サーバーが変わるタイミングを理解する
ダブルス初心者が最も混乱しやすいのが、「いつ自分たちのチーム内でサーバーが交代するのか?」という点です。答えは明確です。
一度サーブ権を得たら、そのサーバーは相手にサーブ権が移るまでサーブを打ち続けます。 そして、再び自分たちのチームにサーブ権が回ってきたときに、前回のサーバーではなかった方のパートナーが次のサーバーとなります。
このサイクルを理解することが、ダブルスのサーブローテーションをマスターする上で非常に重要です。試合中は、「今は自分たちのサーブが続いているのか」「相手からサーブ権を奪った直後なのか」を常に意識するようにしましょう。
ゲーム中のサーバーローテーションを徹底解説

ここまでの基本ルールを踏まえて、実際のゲームでサーバーとレシーバーがどのように入れ替わっていくのか、具体的な流れを見ていきましょう。サーバーのローテーションは、4人のプレーヤーが決められた順番でサーブ権を回していくことで成り立っています。この動きを理解すれば、試合中に「次は誰の番だっけ?」と迷うことがなくなります。
サーバーとレシーバーの具体的な動き方
A/Bペア vs C/Dペアの試合を例に、点数の変動とともにサーバーがどのように変わっていくかをシミュレーションしてみましょう。
| スコア (A/B – C/D) | サーブ権 | サーバー | サーバーの位置 | レシーバー |
|---|---|---|---|---|
| 0 – 0 | A/B | A | 右 (偶数) | C |
| 1 – 0 (A/Bが得点) | A/B | A | 左 (奇数) | D |
| 2 – 0 (A/Bが得点) | A/B | A | 右 (偶数) | C |
| 2 – 1 (C/Dが得点) | C/D | D | 左 (奇数) | B |
| 2 – 2 (C/Dが得点) | C/D | D | 右 (偶数) | A |
| 3 – 2 (A/Bが得点) | A/B | B | 左 (奇数) | D |
| 4 – 2 (A/Bが得点) | A/B | B | 右 (偶数) | C |
| 4 – 3 (C/Dが得点) | C/D | C | 左 (奇数) | B |
この表から分かるように、サーブ権はA → D → B → C → A … という順番で4人の間を循環していきます。 この一連の流れが、ダブルスのサーバーローテーションの基本です。
ポイントは以下の通りです。
- サーブ権を持っているチームが得点し続ける限り、同じサーバーが左右に移動しながらサーブを打ち続けます。
- サーブ権が相手に移った時(サービスオーバー)、その時のスコアに応じたサイドにいる選手が新しいサーバーになります。
- そして、再び自分たちにサーブ権が来た時には、前回サーブを打っていない方のパートナーがサーバーとなります。
パートナーとの位置交代(チェンジ)のルール
サーブとレシーブの瞬間は、サーバーとレシーバーは決められたサービスコート内に静止していなければなりません。しかし、サーブが打たれた直後からは、ラリー中は4人のプレーヤー全員がコート内のどこにでも自由に動くことができます。
ダブルスでは、攻撃時と守備時で有利な陣形(フォーメーション)が異なります。
- 攻撃時:トップアンドバック(前後に並ぶ陣形)
- 守備時:サイドバイサイド(横に並ぶ陣形)
ラリーの状況に応じて、この2つの陣形をスムーズに入れ替わる動きを「ローテーション」と呼びます。 例えば、自分たちがスマッシュを打った後は攻撃的なトップアンドバックに、相手からスマッシュを打たれた時は守備的なサイドバイサイドに素早く移行することが重要です。このサーブの順番とは別の「ローテーション」も、ダブルスの勝敗を分ける重要な要素となります。
サーバーを間違えた場合の対処法(フォルト)
どんなに気をつけていても、試合に熱中しているとサーバーの順番やサイドを間違えてしまうことがあります。 このようなサービスに関する間違いは「サービスコートの間違い」と呼ばれ、ルールで対処法が定められています。
- 間違いは、シャトルがインプレーでない時に訂正する。
- 間違いが起こってから訂正されるまでの得点は、すべて有効となる。
例えば、本来サーブを打つべきではない選手がサーブを打ってしまったり、間違ったサイドからサーブを打ってしまった場合、その間違いが次のサーブが打たれる前に発見されれば、その場で正しいサーバー・正しい位置に訂正して試合を再開します。
もし間違いに気づかずにラリーが続き、得点が入ってしまったとしても、その得点はそのままカウントされます。 そして、間違いが発覚した時点で正しい状態に戻してプレーを続けます。ペナルティとして失点することはないので、間違いに気づいたら慌てずに、速やかに主審や相手ペアに申告して訂正しましょう。
サーブの順番を覚えるためのコツと練習法

ダブルスのサーブの順番に関するルールは、一度理解すれば決して難しいものではありません。しかし、実際の試合ではラリーに集中するあまり、頭が真っ白になってしまうこともあります。ここでは、複雑なローテーションをスムーズに実践するためのコツと、体に覚えさせるための練習法をご紹介します。
試合の流れを意識して覚える
ルールを一つひとつ細かく暗記しようとすると、かえって混乱してしまうことがあります。それよりも、試合の大きな流れの中で、いくつかの重要なパターンを意識するのがおすすめです。
- 「自分たちが連続得点している時」
- この時は、同じ人がサーバーです。スコアだけを確認し、偶数なら右、奇数なら左とサイドを移動することに集中しましょう。
- 「相手からサーブ権を奪った時」
- この時だけ、自分たちのチーム内でサーバーが交代します。「前回サーブを打っていなかったのはどっちだっけ?」とパートナーと確認しましょう。
- 「自分たちがサーブで失点した時」
- この時は、相手にサーブ権が移るだけです。自分たちはその場から動かずに、相手のサーブに備えましょう。
パートナーと声を掛け合う習慣をつける
ダブルスは二人で行うスポーツです。サーブの順番で迷った時、一人で抱え込まずにパートナーと積極的にコミュニケーションを取ることが、ミスを防ぐ最も効果的な方法です。
試合中は、常に声を掛け合う習慣をつけましょう。
- サーブ権がこちらに来た時:「次、私(の番)でいい?」「スコア奇数だから左からね」
- サーブを打つ前:「(スコア)3-2、右から行きます!」
- 少しでも不安に思った時:「ごめん、今どっちのサーブだっけ?」
このような簡単な声掛けがあるだけで、お互いの認識のズレを防ぐことができます。また、確認し合うことで精神的な安心感が生まれ、よりプレーに集中できるようになるというメリットもあります。特に試合経験の浅い初心者同士でペアを組む場合は、「迷ったら声に出して確認する」ことを徹底しましょう。
実戦形式で繰り返し練習する
ルールを頭で理解することと、それを試合の中で無意識に実践できることは全く別です。最終的には、何度も反復練習を重ねて、体に覚え込ませることが最も重要です。
基礎打ちやパターン練習だけでなく、練習の最後の時間などを使って、積極的にゲーム形式の練習を取り入れましょう。その際、ただ試合をするだけでなく、以下の点を意識するとより効果的です。
- スコアを声に出してコールする:サーバーはサーブを打つ前に必ずスコアをコールする癖をつけましょう。これにより、自分だけでなく、パートナーや相手もスコアとサーバーのサイドが正しいかを確認できます。
- 間違えても止めずに続ける:練習中に順番を間違えても、すぐにプレーを中断するのではなく、まずはポイントの最後までラリーを続けましょう。そして、ラリーが終わった後に「今のサーバーは逆だったね」と確認し、正しい状態に戻す練習をします。これは、実際の試合で間違いが起きた際の対処法の練習にもなります。
何度もゲームを行うことで、様々なスコアの局面を経験し、自然と正しいサーバーとポジションが判断できるようになっていきます。
まとめ:バドミントン ダブルスのサーブの順番をマスターして勝利に繋げよう

この記事では、バドミントン ダブルスにおけるサーブの順番について、基本的なルールから実践的な覚え方のコツまで詳しく解説しました。最後に、重要なポイントを振り返りましょう。
ダブルスのサーブの順番を理解するための核となるのは、以下の3つのルールです。
- スコアとサイドの関係:自分たちのチームの得点が偶数なら右から、奇数なら左からサーブを打ちます。
- 得点した場合の動き:サーバー側が得点したら、同じサーバーがサイドを移動して続けてサーブを打ちます。 レシーバー側が得点したら、サーブ権が相手に移ります(サービスオーバー)。
- サーバーが交代するタイミング:自分たちのチーム内でサーバーが交代するのは、相手からサーブ権を奪った時だけです。
最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、これらのルールは一度覚えてしまえば、試合の流れを予測し、次のプレーにスムーズに移るための強力な武器になります。サーブの順番で迷うことがなくなれば、その分、戦術やショットに集中することができ、プレーの質も向上するはずです。
何よりも大切なのは、パートナーと積極的にコミュニケーションを取り、練習試合から声掛けや確認を習慣づけることです。 繰り返しゲーム形式の練習を行うことで、頭で考えなくても自然と体が動くようになります。この記事を参考に、ぜひダブルスのサーブの順番をマスターして、試合での勝利を目指してください。


