バドミントン ガットの色の選び方!性能の違いから人気カラーまで徹底解説

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バドミントンをプレーする上で欠かせないアイテムの一つが「ガット(ストリング)」です。実は、このガットには様々な色のバリエーションがあることをご存知でしょうか。ラケットのデザインに合わせて選んだり、好きな色を選んだりと、楽しみ方は人それぞれです。しかし、バドミントン上達を目指す方の中には「ガットの色によって性能に違いはあるの?」「どの色を選べばいいんだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

この記事では、そんなバドミントンのガットの色に関する疑問にやさしくお答えします。色による性能の違いの真実から、モチベーションアップや戦術にも関わる色の選び方、人気のカラーまで詳しく解説していきます。自分にぴったりのガットの色を見つけて、バドミントンをもっと楽しみながら上達を目指しましょう。

 

バドミントン ガットの色の基本!性能に違いはある?

バドミントンのガットを選ぶとき、たくさんの色があって迷ってしまいますよね。「もしかして色によって性能が違うのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。ここでは、ガットの色と性能の関係について基本的なところから解説していきます。

ガットの色による性能差は「基本的にない」

結論から言うと、ガットの色が反発力や耐久性といった性能に直接的に大きく影響することは基本的にありません。バドミントンのガットは、主にナイロンやポリエステルなどの素材で作られており、その性能は「素材」「構造」「太さ(ゲージ)」、「張りの強さ(テンション)」によって決まります。

そのため、同じ製品であれば、例えば白と黒で性能が大きく変わるということは考えにくいです。メーカーも色による性能差がないように製造しているため、安心して好きな色を選ぶことができます。まずは自分の気に入った色、モチベーションが上がる色を選ぶのが良いでしょう。

なぜ色によって打感が変わると言われるのか?

性能に差はないはずなのに、一部のプレイヤーの間で「色によって打感が違う気がする」という声が聞かれることがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。

一つは、心理的な影響です。 赤色を見ると「情熱的」、青色を見ると「冷静」といったように、色は人間の心理に影響を与えます。 例えば、明るい色のガットは気分を上げてくれたり、シャトルが見やすいと感じることで、プレーに積極的な影響を与える可能性があります。 逆に、黒のような濃い色は、力強いショットが打てるような感覚になるかもしれません。

もう一つは、製造上のわずかな違いです。ガットに着色する際の染料が、ごくわずかにガットの表面の質感や硬さに影響を与える可能性はゼロではありません。しかし、これはあくまでも非常に繊細な感覚を持つ上級者が感じ取れるかどうかというレベルの違いであり、ほとんどのプレイヤーが気にする必要はないでしょう。

染料によるわずかな影響とは?

テニスの世界では、同じポリエステルガットでも色によって性能が異なると言われることがあります。 これは、染料を混ぜ込むことで素材の特性が微妙に変化するためと考えられています。バドミントンのガットでも、理論上は同様のことが起こり得ます。

例えば、染料の粒子が素材の分子構造にわずかな影響を与え、それが打感の微妙な違いとして現れるという可能性です。特に濃い色を出すためにはより多くの染料が必要になるため、色の濃さによって違いが生まれるという考え方もあります。

しかし、前述の通り、これは科学的に明確なデータが示されているわけではなく、体感できる人はごく少数です。 バドミントン上達を目指す段階では、色による性能差を気にするよりも、自分に合ったガットの素材や太さ、テンションを見つけることの方がはるかに重要です。

自分に合ったガットの色の選び方

ガットの性能は色で大きく変わるわけではない、と理解したところで、次はいよいよ自分に合った色の選び方です。機能性だけでなく、見た目や気分の面でも、ガットの色はプレーに影響を与えます。ここでは、どのような視点で色を選べば良いのか、具体的な方法を3つご紹介します。

モチベーションアップにつながる好きな色を選ぶ

最もシンプルで、そして最も大切な選び方が「自分の好きな色を選ぶ」ことです。 お気に入りの色のガットを張ったラケットを手にすれば、練習や試合へのモチベーションが自然と高まります。

特に、新しい技術の習得や厳しいトレーニングに取り組んでいる時には、好きな色が目に入るだけで気分が上がり、前向きな気持ちで練習に臨めるでしょう。ラケットはプレーヤーにとって相棒のような存在です。その一部であるガットを自分好みの色にすることで、ラケットへの愛着も一層深まります。まずは難しく考えず、自分が「これだ!」と思える好きな色を選んでみましょう。

ラケットやウェアとのコーディネートを楽しむ

バドミントンはファッション性も楽しめるスポーツです。ラケットのデザインや、いつも着るウェアの色に合わせてガットの色を選ぶのも、とても楽しい選び方の一つです。

例えば、青を基調としたラケットに同系色の青いガットを合わせれば、統一感のあるスタイリッシュな印象になります。逆にあえて補色となる黄色いガットを張れば、ラケットのデザインが際立ち、コート上で個性を発揮できるでしょう。
チームで活動している場合は、チームカラーに合わせてガットの色を揃えるのも一体感が高まっておすすめです。 このように、ラケットやウェアとのトータルコーディネートを考えることで、自分だけのスタイルを表現することができます。

コーディネート例
統一感を出す: 赤いラケットフレームに赤いガット
アクセントをつける: 黒いラケットに蛍光色のガット
*チームで揃える: チームのユニフォームカラーに合わせたガット

見やすさや視認性で選ぶ

少し戦術的な視点も取り入れたい場合は、「見やすさ」で色を選ぶという方法もあります。これには「自分にとってのシャトルの見やすさ」と「相手にとってのラケット面の見にくさ」という2つの側面があります。

自分にとってのシャトルの見やすさ
プロ選手の中には「明るい色のガットはシャトルが見やすい」という理由で色を選ぶ人もいるようです。 背景となる体育館の壁の色などにもよりますが、明るい色のガットはシャトルとのコントラストがはっきりして、インパクトの瞬間を捉えやすいと感じる場合があります。

相手にとってのラケット面の読みにくさ
逆に、相手に自分のショットを読まれにくくするという戦略的な選び方もあります。特に黒いガットは、体育館の壁が暗い色の場合、背景に溶け込んでラケットの面が見えにくくなる効果が期待できます。 これにより、相手はシャトルがどこに飛んでくるのか判断しにくくなり、反応がコンマ数秒遅れる可能性があります。 中級者以上になると、相手のラケット面の向きでコースを予測することもあるため、こうした迷彩効果は試合を有利に運ぶための一つの要素になり得ます。

人気のガットカラーとその心理的効果

ガットの色は、ただの好みやデザインだけでなく、プレイヤーの心理にも影響を与えることがあります。 ここでは、定番から個性的な色まで、人気のガットカラーが持つ一般的なイメージや心理的な効果について解説します。自分のプレースタイルやなりたいイメージに合わせて色を選んでみるのも面白いですよ。

定番で汚れが目立ちにくい「白」や「ナチュラル」

白やナチュラル(生成り色)は、最もスタンダードで多くのプレイヤーに選ばれているカラーです。 これらの色の最大の魅力は、どんなデザインのラケットにも合わせやすいことでしょう。 シンプルでクリーンな印象を与え、ガットにメーカーロゴなどを入れる「ステンシルマーク」もきれいに映えます。

また、白は膨張色であるため、ラケット面を広く見せる効果も期待できるかもしれません。初めてガットを張り替える方や、色選びで迷った時には、まず白やナチュラルを選んでおけば間違いないでしょう。汚れが目立ちやすいという点はありますが、逆に言えばガットの劣化具合を把握しやすいとも言えます。

スタイリッシュで力強い印象の「黒」や「赤」

黒いガットは、引き締まって精悍な印象を与え、競技志向のプレイヤーに人気があります。 前述の通り、相手にラケットの面を読まれにくくする効果も期待できるため、戦術的な意味合いで選ぶ人もいます。 力強さや威圧感を象徴する色でもあるため、相手にプレッシャーを与えたいときにも効果的かもしれません。

一方、赤いガットは情熱的でエネルギッシュなイメージを与えます。 赤は興奮や刺激をもたらす色とも言われ、攻撃的なプレースタイルを後押ししてくれるかもしれません。 コート上で非常に目立つ色なので、自分のプレーで存在感を示したいプレイヤーにもぴったりです。

明るく爽やかな「黄色」や「青」

黄色いガットは、明るくポップな印象で、見ているだけで楽しい気分にさせてくれます。 蛍光色のイエローは特に人気が高く、ラケットを軽く見せる効果があるとも言われています。 集中力を高める色とも言われているので、大事な試合で冷静にプレーしたい時にも良い影響を与えてくれるかもしれません。

青いガットは、冷静さや落ち着きを象徴する色です。 精神を落ち着かせる鎮静作用があるとも言われており、クールに試合を組み立てたいクレバーなプレイヤーにおすすめです。 知的な印象も与えるため、コントロールを重視するプレースタイルにもマッチするでしょう。

個性を引き出す「ピンク」や「オレンジ」などの蛍光色

他のプレイヤーと差をつけたい、もっと個性を出したいという方には、ピンク、オレンジ、ライムグリーンといった蛍光色(ネオンカラー)がおすすめです。これらの鮮やかな色はコート上で非常に目立ち、自分のラケットを一目で見分けることができます。

蛍光色には、ラケットを軽く見せる効果があるとも言われています。 これにより、相手に「少しの振りでも素早いショットが来るかもしれない」と感じさせ、心理的な揺さぶりをかけることができるかもしれません。 何よりも、自分の好きな鮮やかな色のガットは、練習のモチベーションを大いに高めてくれるはずです。

主なイメージと心理的効果 こんな人におすすめ
白・ナチュラル 清潔感、シンプル、万能 どんなラケットにも合わせたい人、初心者、迷った人
力強さ、威圧感、スタイリッシュ 相手に威圧感を与えたい人、戦術的に選びたい人
情熱、エネルギッシュ、攻撃的 攻撃的なプレーをしたい人、コートで目立ちたい人
明るい、集中力、爽やか モチベーションを上げたい人、集中してプレーしたい人
冷静、知的、落ち着き 冷静に試合を運びたい人、コントロール重視の人
蛍光色 個性的、目立つ、楽しい 個性を出したい人、気分を上げたい人

プロ選手はどんな色のガットを使っている?

世界のトップで戦うプロ選手たちは、道具選びにも並々ならぬこだわりを持っています。彼らはガットの色をどのように選んでいるのでしょうか。ここでは、プロ選手のガットの色選びの傾向や、その背景にある事情について探っていきます。

トッププレイヤーのガット選びの傾向

トッププレイヤーが使用するガットの色は、選手によって様々です。特定の性能を求めてというよりは、契約しているメーカーが提供する製品の中から、自身の好みやラケットとのデザインの相性で選んでいるケースが多いようです。

テレビ中継や大会の写真などを見てみると、白いガットを使用している選手もいれば、カラフルなガットを使用している選手もいます。例えば、YONEXの「エアロバイト」シリーズのように、縦糸と横糸で色が違うガットは、その特徴的な見た目から使用している選手が分かりやすい例です。

プロ選手は、色によるわずかな打感の違いを感じ取れるかもしれませんが、それ以上にガットの基本性能(反発、コントロール、耐久性など)や、長年使い慣れているという感覚を重視していると考えられます。

契約メーカーと色の関係

プロ選手の多くは、用具メーカーとスポンサー契約を結んでいます。そのため、使用するラケットやガットは、基本的にその契約メーカーの製品ラインナップから選ぶことになります。

ガットのカラーバリエーションは、製品によって異なります。人気の定番モデルであれば多くの色が用意されていますが、最新モデルや特殊な性能を持つモデルでは、選べる色が限られている場合もあります。
したがって、プロ選手が使っている色は、「その選手が契約しているメーカーの、その選手が好む性能のガットに、たまたまその色がラインナップされていた」という理由が大きいと言えるでしょう。メーカーのプロモーション戦略として、特定の色のガットを目立たせるために選手が使用することもあるかもしれません。

試合によって色を変えることはある?

試合ごとに気分転換でガットの色を変える、といった選手はあまり多くないようです。バドミントンは非常に繊細な感覚が求められるスポーツであり、選手たちは常に同じフィーリングでプレーできることを重視します。

ガットの種類やテンションはもちろん、色も固定することで、常に安定したパフォーマンスを発揮しようとします。前述の通り、色による性能差はほとんどないとはいえ、わずかな違いでもプレーに影響が出ることを避けるため、使い慣れたセッティングを軽々に変えることは少ないのです。

ただし、ラケットのデザインが新しくなったタイミングで、それに合わせてガットの色を変えることは考えられます。しかし、基本的には一度決めたお気に入りのガットと色を継続して使用する選手がほとんどだと言えるでしょう。

ガットの色に関する注意点

ガットの色を選ぶ楽しみが分かってきたところで、いくつか知っておきたい注意点があります。色落ちの問題や、性能に関わるもっと重要な要素について解説します。これらのポイントを押さえておくことで、より満足のいくガット選びができます。

色落ちの問題と対策

濃い色のガット、特に赤や青、黒などのガットを張った際に、シャトルにガットの色が移ってしまうことがあります。これはガットの表面に塗布されている染料が、シャトルとの摩擦によって剥がれて付着する現象です。

特に、新品のガットや、梅雨時期などの湿気が多い環境でプレーすると色移りしやすくなる傾向があります。公式戦で色移りがひどいシャトルを使うと、ルール違反と判断される可能性は低いですが、相手プレイヤーに不快感を与えてしまうかもしれません。

対策としては、練習の序盤で使い古しのシャトルを打って、表面の余分な染料をある程度落としてから新しいシャトルを使う、といった方法が考えられます。色移りは性能に影響するものではありませんが、気になる方は頭に入れておくと良いでしょう。

同じ製品でもロットによって色味が違う?

同じメーカーの同じ製品、同じ色名のガットであっても、製造された時期(ロット)によって、微妙に色合いが異なる場合があります。これは、製造時の染料の配合や環境条件などが常に全く同じとは限らないためです。

ほとんどの場合は気にならない程度の違いですが、ラケットを2本以上持っていて、同じ色のガットで揃えたいというこだわりがある方は、なるべく同じタイミングで購入・張り替えをすると、色のばらつきを抑えることができます。もし色味の違いが気になる場合は、それも一つの個性として楽しむくらいの気持ちでいると良いかもしれません。

ガットの性能は色よりも「太さ」「テンション」「素材」が重要

これまで述べてきたように、ガットの色はモチベーションや見た目のコーディネート、あるいは心理的な側面に影響を与えますが、ショットの質を直接左右するのは、色以外の要素です。バドミントン上達を考える上で本当に重要なのは、以下の3つの要素です。

ガット性能を決める3大要素
太さ(ゲージ): 細いガット(約0.65mm以下)は反発力が高く打球音が良いですが、耐久性は低めです。太いガット(約0.70mm以上)は耐久性が高く、コントロールしやすいですが、反発力はやや劣ります。
テンション(張りの強さ): 高いテンションで張ると、反発が抑えられコントロールしやすくなりますが、パワーが必要です。低いテンションはガットがよくたわむため、シャトルが飛びやすくなります。
*素材: 主流はナイロン素材ですが、反発性を高めたもの、耐久性を重視したものなど、様々な種類があります。

自分のプレースタイルやパワー、目指すプレーに合わせて、これらの要素を適切に組み合わせることがパフォーマンス向上の近道です。ガットの色選びを楽しみつつも、これらの基本的な性能を決める要素について、お店のスタッフに相談するなどして、自分に最適な一本を見つけていきましょう。

まとめ:バドミントン ガットの色選びでプレーをもっと楽しもう

この記事では、バドミントンのガットの色について、性能との関係から選び方、人気のカラーまで幅広く解説してきました。

重要なポイントは、ガットの色が性能に直接大きく影響することはないということです。そのため、上達を目指す上では色にこだわるよりも、自分に合った素材、太さ、テンションのガットを見つけることが大切です。

しかし、色選びが無意味かというと、決してそんなことはありません。

  • 好きな色を選べばモチベーションがアップする
  • ラケットやウェアとコーディネートする楽しみがある
  • 黒などの色は相手にコースを読まれにくくする戦術的な側面も期待できる

このように、ガットの色はあなたのバドミントンライフをより豊かにしてくれる要素の一つです。この記事を参考に、性能面でのベストな選択をしつつ、カラーコーディネートも楽しんで、あなただけの一本を完成させてください。お気に入りのガットで、練習も試合も、もっと楽しんでいきましょう。

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