バドミントンを始めてから数ヶ月、いよいよ初めての大会に出場が決まると、期待と同時に「忘れ物はないかな?」という不安も大きくなるものです。練習とは異なり、大会ではルールに基づいた装備や、長丁場の待ち時間を乗り切るための備えが欠かせません。
せっ分けの準備不足で試合に集中できないのは非常にもったいないことです。この記事では、バドミントン初心者が初めての大会で準備すべき持ち物チェックリストを、試合の必需品からあると便利なアイテムまで詳しく解説します。
しっかりとした準備を整えて、当日はコートでのプレーを思い切り楽しみましょう。この記事を参考に、自分だけの完璧な遠征バッグを作り上げてくださいね。
バドミントン初心者のための初めての大会持ち物チェックリスト【試合の必需品編】

大会に出場するために、最低限これだけは揃えておかなければならない「三種の神器」ならぬ必需品があります。練習の時とは少し基準が異なるものもあるため、事前に確認しておきましょう。
ラケットは万が一に備えて必ず2本以上用意しよう
バドミントンの試合中、もっとも困るトラブルの一つが「ガット(ストリング)が切れること」です。初心者であっても、シャトルがフレーム近くに当たったり、激しいラリーが続いたりすると、予期せぬタイミングでガットは切れてしまいます。
もし予備のラケットを持っていない状態でガットが切れてしまうと、その時点で試合を棄権せざるを得なくなるかもしれません。そのため、同じような重さやバランスの予備ラケットを、最低でも合計2本は用意しておくのが大会の鉄則です。
また、ガットが切れた際にそのまま放置すると、フレームに歪みが生じる原因になります。バッグの中に「ハサミ」を一丁入れておき、切れた瞬間にガットをすべて切り落とせるようにしておくと、大切なラケットを長持ちさせることができます。
公認ウェアとゼッケンの取り付けに必要なアイテム
公式の大会では、着用するウェアに規定があることがほとんどです。基本的には「日本バドミントン協会審査合格品」のタグがついたウェアを着用する必要があります。背中に自分の名前や所属チームを示す「ゼッケン」を取り付けるのも忘れてはいけません。
ゼッケンは四隅を安全ピンで留めるのが一般的ですが、最近ではウェアを傷めない「ゼッケンホック」という便利な道具も販売されています。安全ピンを忘れて慌てて周囲に借りる初心者が多いため、予備を含めて多めに持参しておきましょう。
また、ウェアの色が対戦相手と被って判別しにくい場合、着替えを指示されることも稀にあります。規定に沿ったウェアを2着以上持っていると、汗をかいた際の着替えとしても活用できるので非常に便利です。
シューズと替えのソックスは複数持っておくと安心
バドミントンは足元のフットワークが激しいスポーツです。シューズは履き慣れたバドミントン専用のものを準備してください。当日初めて新しいシューズを下ろすと、靴擦れの原因になるため、必ず練習で何度か履いて足に馴染ませておきましょう。
盲点になりやすいのが「ソックス」の準備です。バドミントンの激しい動きでは足裏にかなりの汗をかき、摩擦も大きくなります。ソックスが湿ったままだと、シューズの中で足が滑ってしまい、踏ん張りが効かなくなるだけでなくマメができる原因にもなります。
そのため、ソックスは試合ごとに履き替えるくらいのつもりで、3〜4足は用意しておくことを強くおすすめします。常に乾いた清潔なソックスで試合に臨むことは、フットワークの質を維持するためにとても重要なポイントです。
自分のラケットバッグにまとめておく小道具類
ラケットやシューズといった大きな道具以外にも、バッグのポケットに忍ばせておくべき小道具がいくつかあります。まずは「グリップテープ」の予備です。試合前や合間にグリップが滑ると感じたら、すぐに巻き替えられるようにしておきましょう。
手のひらに汗をかきやすい人は「グリップパウダー」もあると重宝します。滑り止めとしての役割を果たし、ラケットをしっかりホールドできるようになります。また、シャトルに付着した汚れを拭き取るための小さなハンドタオルなども便利です。
必需品チェックリスト:
・ラケット(2本以上)
・バドミントンシューズ
・公認ウェア(予備含む)
・ゼッケンと安全ピン
・競技用ソックス(複数枚)
・会員証やエントリー確認書
試合で最高のパフォーマンスを出すための飲食物と栄養補給

大会は朝から夕方まで続くことが多く、エネルギー切れや脱水症状は天敵です。初心者の方は緊張で喉が通りにくくなることもあるため、工夫した飲食物の準備が必要です。
スポーツドリンクと水の使い分けで脱水を防ぐ
水分補給はバドミントンの試合において生命線です。おすすめは、「スポーツドリンク」と「水」の2種類を準備することです。スポーツドリンクは失われた電解質を補給し、足のつり(痙攣)を予防する効果が期待できます。
しかし、スポーツドリンクばかりを飲んでいると、口の中に甘さが残ってベタついたり、胃が重く感じたりすることがあります。そんな時に「水」があると、口の中をさっぱりさせたり、サプリメントを飲んだりするのに役立ちます。
また、冬場の体育館は非常に冷えるため、温かい飲み物を保温ボトルに入れて持参するのも良いでしょう。体を内側から温めることで、筋肉の硬直を防ぎ、スムーズな動き出しをサポートしてくれます。
ゼリー飲料やバナナなど消化に良い補食の選び方
大会当日は、いつ自分の試合が回ってくるか正確に予測できないこともあります。そのため、一度にしっかり食べる「お弁当」だけでなく、合間にさっと食べられる「補食」を充実させることが大切です。
特におすすめなのが、エネルギーゼリー、バナナ、カステラといった消化吸収の早い食品です。これらは胃腸への負担が少なく、短時間でエネルギーに変わってくれるため、試合の1時間前などに口にするのに最適です。
逆に、唐揚げや天ぷらといった油っこいものや、食物繊維が多すぎるものは消化に時間がかかり、試合中に体が重くなる原因になるため避けましょう。少量ずつ小分けにして食べられるおにぎりなども非常に使い勝手が良いアイテムです。
緊張で食欲がない時でも口にしやすいエネルギー源
初めての大会では、過度な緊張から「お腹は空いているけれど何も食べたくない」という状態に陥ることがよくあります。そんな時でも、エネルギーを補給しないと後半の粘りが効かなくなってしまいます。
食欲がない時におすすめなのが、アミノ酸配合のゼリーや、塩分タブレット、ブドウ糖のラムネなどです。これらは咀嚼の必要がほとんどなく、口に含めるだけで手軽に栄養を摂取できるため、緊張がピークに達している時でも無理なく取り入れられます。
また、チョコレートや飴などの甘いものは、脳のエネルギー源にもなり、リラックス効果も期待できます。自分の好きな味のものをいくつか用意しておき、ホッとする時間を作ることも、長い大会一日を乗り切るコツと言えるでしょう。
待ち時間を快適に過ごすためのリラックス&ケア用品

バドミントンの大会は、自分の出番よりも待ち時間の方が長いことが珍しくありません。この時間をどう過ごすかが、次の試合のパフォーマンスに直結します。
体育館の冷えや暑さに対応できる体温調節ウェア
体育館は季節を問わず、待機中の体温調節が難しい場所です。夏場は冷房が効きすぎていたり、冬場は底冷えしたりすることが多々あります。試合でかいた汗が冷えると筋肉が固まり、怪我のリスクも高まってしまいます。
そのため、ユニフォームの上から羽織れるウィンドブレーカーやジャージの上着は必須です。足元を冷やさないためのレッグウォーマーや、冬場であれば膝掛け(ブランケット)があると、筋肉を温かい状態に保つことができます。
また、逆に夏場はポータブル扇風機や冷却タオルがあると、火照った体を効率よくクールダウンできます。周囲の環境に振り回されず、自分のベストな体温を維持できる準備をしておきましょう。
試合間に体を休めるためのレジャーシートやクッション
多くの大会では、観客席やフロアの隅に自分たちの待機場所を確保します。体育館の椅子や床は硬いことが多いため、長時間座っているとお尻や腰が痛くなり、それだけで疲労が蓄積してしまいます。
そこで役立つのが、厚手のレジャーシートや、折りたたみ式のクッションです。床からの冷気を遮断しつつ、リラックスして座れる場所を作ることで、試合間の回復力を高めることができます。
スペースに余裕があるなら、小さな折りたたみ椅子を持ち込むのも一つの手です。足を伸ばしてリラックスできる環境を整えることは、精神的な安定にもつながります。周囲のチームに迷惑をかけない範囲で、自分なりの快適な拠点を作りましょう。
大量のタオルと帰宅時用の着替えセット
バドミントンは非常に発汗量の多いスポーツです。試合中に顔の汗を拭うためのハンドタオルはもちろん、全身の汗をしっかり拭き取れるスポーツタオルも複数枚用意しておきましょう。汗を拭かずに放置すると、ウェアが肌に張り付いて不快なだけでなく、体温を奪われてしまいます。
特に初心者のうちは、1試合終わるごとにウェアを総入れ替えするくらいの準備があると安心です。濡れたウェアを入れるための「ビニール袋」や「ランドリーバッグ」も忘れずに持参してください。
また、すべての試合が終わった後の「帰り用の着替え」も重要です。試合用の公認ウェアではなく、ゆったりとしたTシャツやパンツに着替えることで、心身ともにモードを切り替えることができます。清潔な衣類で帰路につくのは、大会の疲れを翌日に残さないためのマナーでもあります。
メモ:大会会場ではゴミ箱が設置されていないことも多いため、自分が出したゴミを持ち帰るための「大きめのゴミ袋」をバッグに忍ばせておくとスマートです。
知らないと困る!当日の審判業務やマナーで必要な持ち物

初めての大会で多くの初心者が戸惑うのが、自分たちの試合以外の時間に行う「審判業務」です。審判をスムーズに行うためにも、専用の持ち物が必要になります。
審判用トスコインとスコア記入用の筆記用具
大会では、負けたチームや次の試合の選手が審判(主審・線審)を務めるシステムが一般的です。主審を行う際、どちらが先にサーブするかを決めるために「トスコイン」を使用します。コインがない場合は、ラケットのキャップ部分のロゴで代用することもありますが、マイコインを持っているとスムーズです。
また、スコアシートに得点を記入するための「ボールペン」も必須アイテムです。会場で貸し出してくれることもありますが、自分用のものを用意しておくのがマナーです。立ちながら書くこともあるため、クリップボードなどがあるとさらに書きやすくなります。
線審(ラインジャッジ)を務める際は、特に持ち物は必要ありませんが、ジャッジに自信がない時は事前にルールを再確認しておきましょう。「イン」か「アウト」かをはっきりとジェスチャーで示すことが求められます。
競技規則の確認と当日のタイムスケジュールのコピー
大会の進行は、事前の予定通りに進まないことがよくあります。コート番号が急に変更になったり、試合時間が早まったりすることもあるため、当日の「タイムスケジュール」や「組み合わせ表」のコピーを手元に持っておくと安心です。
スマホで確認することも可能ですが、電池切れや電波状況を考えると、紙の資料が一番確実です。また、初心者のうちはルールの細かな判定に迷うこともあります。最新のバドミントン競技規則(ルールブック)をバッグに入れておくと、審判時や自分のプレー中に疑問が生じた際、すぐに確認できます。
ルールを知っていることは、自分を守ることにもつながります。自信を持ってコートに立ち、審判業務をこなすためにも、正確な情報をすぐに取り出せるようにしておきましょう。
万が一の怪我に備えるテーピングやアイシング用品
バドミントンはストップ&ゴーが激しく、足首の捻挫や筋肉のトラブルが起こりやすいスポーツです。会場に救護班がいることもありますが、自分でも応急処置ができる準備をしておくべきです。
具体的には、使い慣れた「テーピング」や、患部を冷やすための「氷のう(アイシングバッグ)」などです。氷のうがあれば、会場の自動販売機や近くのコンビニで氷を調達して、試合後のアイシングにも活用できます。
また、コールドスプレーやシップ、絆創膏なども小袋にまとめて持っておくと、自分だけでなくペアが怪我をした際にも助けることができます。備えあれば憂いなしの精神で、救急セットを一つ用意しておきましょう。
審判・ケアの持ち物リスト:
・トスコイン(または100円玉)
・黒のボールペン
・大会の進行表、対戦表
・バドミントンルールブック
・テーピング、絆創膏
・氷のう、消炎鎮痛剤
バドミントン初心者が初めての大会で慌てないための前日準備

持ち物を揃えるだけでなく、前日の過ごし方やバッグの詰め方にも工夫を加えることで、当日の不安を大幅に軽減することができます。
バッグの中身を最終チェックする際のポイント
前日の夜には、チェックリストを見ながら一つずつ荷物をバッグに詰めていきましょう。この時、「すぐに使うもの」と「後から使うもの」を分けて収納するのが、会場でバタバタしないコツです。
例えば、会場に到着してすぐに履き替えるシューズや、受付で提示する会員証などは取り出しやすい位置に入れます。逆に、帰り用の着替えなどはバッグの底の方にしまっておいて構いません。ラケットも、ガットの状態に異常がないか、グリップが緩んでいないか、一本ずつ最終確認を行いましょう。
また、雨天の場合に備えて、ラケットバッグ全体を覆える大きなビニール袋や、傘の予備を用意しておくのも賢い選択です。大切な道具を濡らさない配慮も、プレーヤーとしての第一歩です。
会場へのアクセスと集合時間の再確認
持ち物の準備と同じくらい大切なのが、移動手段の確認です。初めて行く体育館の場合、最寄り駅からのルートや、駐車場が満車になる可能性などを考慮しておかなければなりません。
バドミントンの大会は朝が早く、集合時間に遅れると棄権扱いになる厳しいルールもあります。「集合時間の30分前には会場に到着する」というスケジュールを立てておくと、着替えやウォーミングアップに余裕が持てます。
一緒に出場するペアやチームメイトがいる場合は、待ち合わせ場所や緊急連絡先を共有しておきましょう。もし自分が遅れそうになった際、誰に連絡すべきかを事前に決めておくだけで、精神的なパニックを防ぐことができます。
緊張をほぐすためのメンタル準備とルーティン
初めての大会で100%の力を出すのは難しいものですが、少しでもリラックスできる工夫は可能です。お気に入りの音楽を聴いたり、好きな香りのハンドクリームを使ったりと、自分なりの「落ち着くルーティン」を持っておきましょう。
大会前夜は「勝ち負け」のことばかり考えがちですが、初心者のうちは「最後までシャトルを追いかける」「挨拶をしっかりする」といった、自分ができる行動にフォーカスするのがおすすめです。
十分な睡眠をとることも、立派な準備の一つです。早く寝ようとしても緊張で眠れないこともありますが、目をつぶって横になっているだけでも体は休まります。万全の準備を整えた自分を信じて、明日のコートに思いを馳せましょう。
バドミントン初心者必見!初めての大会持ち物チェックリストまとめ
バドミントン初心者が初めての大会を全力で楽しむためには、事前の準備が何よりも大切です。ラケットやシューズといったプレーに直接関わる道具はもちろん、ゼッケンや安全ピンなどのルール上の必需品、そして長い待ち時間を支える飲食物やケア用品まで、多岐にわたる準備が求められます。
今回ご紹介したチェックリストを活用して、前日までに一つひとつ丁寧に確認を行ってください。忘れ物がないという自信は、そのままコート上での落ち着きにつながります。
大会は、自分の練習の成果を試す素晴らしい場所です。もし忘れ物をしてしまったり、失敗してしまったりしても、それはすべて次の大会への貴重な経験になります。まずは準備を万端にして、初めての大会という特別な一日を笑顔で駆け抜けてくださいね。応援しています!




